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イフジ産業
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藤井 徳夫
イフジ産業㈱ 社長
(写真)6月に稼働した関西工場の「ミニパック充てんライン」とミニパックの「茶わん蒸しベース」
小口ニーズに応え関西工場に「ミニパック充てんライン」を新設
独立系最大手の液卵メーカー・イフジ産業㈱は今年6月、関西工場に「ミニパック充てんライン」を新設した。800〜1000ml入りミニパックの専用ラインは、本社工場に続き2本目。ミニパック商品のニーズが高まっていることから、新設に踏み切った。主に加工品の「加糖卵黄」と「茶わん蒸しベース」を生産している。
こうした小口商品は、市場開拓の意味でも大きい。従来どおり大口需要に対する液卵などが主力には違いないが、新しい市場開拓には小ロットの需要にも応えていく必要がある。「加糖卵黄」はカスタードクリームなどに利用し、インストアベーカリーなどの需要が高い。一方の「茶わん蒸しベース」は寿司店などで利用され、大手回転寿司の全国チェーンの受注が引き金となり、増産体制を整えた。独立系最大手の地位を確立した同社だが、常にベンチャー精神で市場ニーズに応える努力を惜しむことはない。
藤井徳夫 社長 ふじい・とくお/1941年2月13日生まれの65歳。中国、天津生まれ。九州大学法学部卒業直前に父親が急死、卒業後は家業の養鶏場を継承する。養鶏場から液卵加工業への転換を進め1972年10月に同社を設立、以降積極的なM&Aなどにより全国展開を推進する。2001年にはジャスダック市場(現ジャスダック証券取引所)に株式上場。趣味は読書 |
DATA
所在地/粕屋郡粕屋町大字戸原200-1
TEL/092-938-4561
設立/1972(昭和47)年10月
資本金/4億5,585万円
事業内容/液卵及び卵加工食品の製造・販売
従業員数/88人
年商/88億8,646万円(06年3月期)
工場/本社、茨城県水戸市、愛知県安城市、京都府綴喜郡井手町
(ふくおか経済2006年11月号FACE)