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地域医療コンサル会社を設立 アステム


データホライズンと共同で

医薬品卸の㈱アステム(福岡市博多区東比恵3丁目、吉村次生社長)は7月1日、データヘルス関連サービスの㈱データホライゾン(広島市西区草津新町、内海良夫社長)と共同で地域医療コンサルティングの新会社を設立した。
2016年の業務提携以来、18年にコンソーシアム「データヘルス事業研究会」を組織し、骨粗しょう症の再骨折予防に関する共同実証事業を経て、設立したもの。社名は㈱ブリッジで、本社は東京都文京区。資本金は4000万円。出資比率はデータホライゾンが51%、アステムが49%。決算期は6月。社長にはデータホライゾンの横関智一執行役員が就任。吉村社長は取締役(非常勤)に就いた。地域包括ケアシステム(※1が推進される中、データホライゾンが持つ医療機関が保険者に請求する医療報酬の明細書データであるレセプトデータを活用し、各自治体で課題となっている重症化しやすい疾病(糖尿病や脳卒中、ガンなど)を抽出。医療機関や薬局と連携し、自治体向けに保健指導や服薬指導など重症化予防サービスを提供する。当面は九州、中国地域を中心に活動し、協力会社を得ながら将来的に全国展開を目指す。
吉村社長は「治療を受けていない患者の掘り起こしはアステムの事業にとってもプラスシナジーになる」と話している。
なおブリッジの役員は次の通り。
▼社長 横関智一▼副社長 松﨑績▼取締役 米田興樹▼取締役 内海良夫(非常勤)、吉村次生(同)▼監査役 江口竜次
㈱アステムは1879年7月設立。資本金33億5500万円。売上高3688億円(18年3月期)。従業員1596人。吉村社長は大分市出身。1956年5月10日生まれの63歳。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修士課程修了。趣味は小唄、ゴルフ。

2019年7月17日発行