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603億円の大幅増収で売上高は4887億円に ヤマエ久野


営業益、経常益ともに3期ぶりの増益

食品関連や住宅関連を軸とした九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、大森礼仁社長)の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比14・1%増の4887億400万円、営業利益が12・4%増の35億4600万円、経常利益が9・7%増の38億9900万円となった。9期連続の増収で売上高は過去最高を更新し、4887億円に達した。
中期計画「GRADE70」2年目の前期は、17年9月にグループ入りした東京の大手業務用酒類卸、みのりホールディングス㈱をはじめ、18年1月のアパート・マンション・戸建て住宅建設の㈱日装建(熊本市)、同2月の業務用食材卸、㈱TATSUMI(東京都)といった新たにグループ入りした会社が貢献。既存事業でも食品系や住宅系ともに順調に伸び、603億5500万円の大幅増収となった。一方、利益面では人手不足に起因する製造現場や物流現場での人件費と原油高による物流費が想定以上に高騰したため、営業利益、経常利益ともに期初の予想を下回ったものの、グループ一丸で販売益の確保やローコストオペレーションの追求による経費節減に努めた結果、営業利益、経常利益ともに3期ぶりの増益となった。当期純利益も3・3%増の32億2000万円となり2期連続の増益だった。
セグメント別に見ると、主力の食品関連事業は売上高が前期比15・2%増の3705億5800万円(約490億円の増収)、セグメント利益が21・4%増の14億3200万円と増益に転じた。糖粉・飼料畜産関連事業は売上高が4・3%増の712億8200万円(約29億円の増収)、セグメント利益が0・5%減の15億3800万円。住宅・不動産関連事業は売上高が25・1%増の326億2800万円(65億円超の増収)、セグメント利益が23・8%増の18億5500万円。運送、燃料関連、レンタカー、情報処理サービスなどのその他事業は事業収入・売上高が15・0%増の142億3500万円(18億円超の増収)、セグメント利益が10・2%減の4億8900万円だった。
今期は売上高が前期比6・4%増の5200億円、営業利益が26・9%増の45億円、経常利益が28・2%増の50億円、純利益が6・9%減の30億円を見込んでいる。

2019年6月18日発行