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鉄鋼商品販売好調で売上高が14%増の2321億円 小野建


コスト増加で7%の減益に

東証1部上場で鋼材の輸入・販売の小野建㈱(北九州市小倉北区西港町、小野建社長)の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比14・3%増の2321億6400万円、経常利益が同7・1%減の66億8000万円で増収減益だった。
売上高は鉄鋼商品販売事業において、販売数量の増加や鋼材市況の上昇で前年同月を上回ったものの、物流コストや人件費上昇、貸倒引当金繰入額の増加により、営業利益、経常利益ともに前年を下回った。当期純利益も前年同月比7・2%減の46億6400万円だった。
エリア別で見ると、九州・中国エリアは販売数量の増加や鋼材市況の上昇で売上高が11・6%増の1283億3700万円となったが、利益率の低下に伴い、セグメント利益は4・7%増の44億500万円に止まった。関西・中京エリアは鋼材市況の上昇や工事請負事業の増加で売上高が19・9%増の582億5000万円。利益率が低下したものの売上高増加に伴いセグメント利益は0・1%増の13億3900万円となった。関東・東北エリアは販売数量の増加や鋼材市況の上昇で売上高が15・3%増の455億7600万円となったが、貸倒引当金繰入額の増加や利益率の低下に伴い、セグメント利益は36・3%減の9億900万円だった。
今期では、売上高が前年同月比6・6%増の2475億6700万円、営業利益は同6・7%増の70億7900万円、経常利益は同7・8%増の72億400万円、当期純利益は同6・9%増の49億8700万円を見込んでいる。

2019年6月11日発行