NEWS

  • 地域

旅客数3・9%増で2千万人まであと一歩  14年度の福岡空港利用状況    国際線旅客数は約346万人で過去最多


 大阪航空局福岡空港事務所(垣阪紀之空港長)がこのほど発表した2014年度の福岡空港の旅客数(速報値)によると、国内線と国際線を合わせた旅客数は対前年比3・9%増の1970万3769人と前年実績を上回った。
 このうち国際線は前年比約11・2%増の346万7151人と過去最高を記録、便数(週)も前年比8往復増の221往復だった。韓国や香港、東南アジアを結ぶ格安航空会社(LCC)の就航が相次いだことなどが旅客数、便数を押し上げる結果となった。一方、国内線は前年比約2・5%増の1623万6618人、便数は前年比8往復増の1日181往復だった。大手航空会社2社とスカイマーク、スターフライヤーの4社(4社合わせて1日53往復)が乗り入れている福岡―東京線の需要が好調なことや、国際線同様、LCCが福岡発着路線を拡大していることが増加の要因となっている。今年2月時点で国内線に乗り入れているLCCは、ピーチ・アビエーションとジェットスター・ジャパンの2社。うちピーチ・アビエーションは12年3月から福岡―関西線を1日4往復8便、14年7月から那覇線を1日1往復2便、3月には成田線を1日2往復4便で運航するなど福岡の拠点化を進めている。また、ジェットスター・ジャパンは12年7月に福岡―成田線を1日7往復14便、関西線を1日2往復4便、13年3月には中部線を1日2往復4便で運航しており、羽田を除く東京、名古屋、大阪の3大都市圏にLCCとしてのネットワークを構築している。
 福岡空港の発着回数は現在、約17万回に達し、旅客数は約1900万人と2000万人迫る勢い。滑走路1本の国内空港では発着回数、旅客数ともに全国1位。また、世界的に見て2000万人を取り扱う滑走路1本の空港では福岡のみという。