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売上高は2・5倍の5億2800万円  はかた匠工芸    損益面では赤字


 博多帯の製造、販売を手掛ける株式会社はかた匠工芸(大野城市仲畑2丁目、岡井弘志社長)の14年12月期決算は売上高が前期比約2・5倍の5億2800万円、経常損益が1億1900万円、当期純損益が1億3400万円のそれぞれ赤字だった。(14年7月に株式上場し、前年度の決算がないため、経常利益、当期純利益は比較なし)
 同社は昨年4月、男性向けの着物専門店「SAMURAI(サムライ)」を東京・銀座と京都・祇園にオープン、主力商品の自社開発に取り組んでいる。前事業年度に、製造卸先に移管した販売部門を営業部に戻したことや、昨年7月の東京プロマーケット上場を記念した販売会などが奏功し、増収となった。
 売上原価では、収益性の低下にともない棚卸評価損の2098万円を計上した。また、販売費及び一般管理費では、売上高の増加にともない、販売経費が1億7674万円増えたほか、上場に伴う上場関連費用の2640万円を計上したため、損益面で赤字となった。現在、販路拡大に向けた取り組みや、新商品の開発、新規事業の確立について親会社の日本和装ホールディングス株式会社と協議中であることから、来期の業績予想は現時点で開示していない。
 同社は2007年3月1日設立、資本金1億885万円。昨年7月15日付で東京証券取引所の東京プロマーケットへ上場している。決算期は12月。