NEWS

ビッグデータ解析を用いたAI事業会社に出資 QTnet


第三者割当増資引き受けシナジー強化

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は4月24日、ビッグデータ解析による人工知能(AI)を活用したソリューションサービスを展開するゼネリックソリューション㈱(東京都渋谷区南平台町、小西亮介社長)に出資したと発表した。
これは日進月歩で技術革新が進む情報通信業界にあって新たな事業領域の開拓を目指し、新規事業やM&A、ベンチャー企業との連携などを推進する一環。ゼネリックソリューションは独自のアルゴリズムによるAIエンジンを持つソフトウェア「GS8」を利用したビッグデータ解析を通じて、顧客企業の利益・成果コミット型のサービスを提供している。今回両社の事業シナジーを強化するため、ゼネリックソリューションの第三者割当増資をQTnetが引き受けたもの。出資額は非公表だが、出資率は3%未満という。
QTnetでは今回の出資を機に、自社のノウハウを生かした分散コンピューティングサービスの運用体制の強化や、データ保護などのセキュリティ対策を目的としたファシリティの整備などでゼネリックソリューションの事業を支援する。また、同社のビッグデータ解析技術・ノウハウを生かした協業シナジーによる新たな価値提供に向けて積極的に取り組んでいく。
ゼネリックソリューションは2006年12月設立。資本金4億5585万円。社員数40人。大学の研究から独自に開発をしたアルゴリズムを用い、創業以来データマイニング・情報検索の領域に注力。その結果、文脈や状況に合わせてデータの意味を見いだし、動的な変化にも対応可能となった。また、ビッグデータを解析する基盤を構築し、複数のコンピュータを用いて並列処理を分散して割り当てる技術の開発も推進。安価に大規模なデータ処理サービスの提供が可能となっているという。

2019年5月21日発行