FEATURE
福岡空港ビルディング
Tag:
小田原 智一
福岡空港ビルディング㈱ 社長
おだはら・ともかず／福岡県出身、1944年2月12日生まれの63歳、九州大学法学部卒。66年4月九州電力入社。理事人事労務部長、執行役員鹿児島支店長などを経て2003年取締役。04年から常務。07年福岡空港ビルディング㈱社長に就任
空の玄関としてハード、ソフト両面で機能強化
６月２１日付けで就任した小田原社長。就任挨拶で行政・地域や航空会社など関係各所を回り「社会の公器として責任とやりがいを感じていたが、関係者の多さと期待の大きさに改めて重大さを認識した」と語る。
就任早々には、全社員に向けて３つの基本的な考え方を示した。すなわち、①安全・安心・快適をキーワードとする施設の運営②航空旅客のみならず楽しく人が集う場としての空港の活用③観光情報の発信基地としての機能強化の３点。特に３点目では九州観光推進機構の理事を務めた視点から「福岡に限らず九州全体の観光情報の発信する役割を担っている」と強調する。同機構では東アジアからの観光客誘致を重要戦略に掲げており、アジアのゲートウェイとしての機能強化にも期待がかかる。
「東アジアからの旅行客は確実に増えており、空港施設内には中国語や韓国語の表示の充実が必要。到着ロビーにウェルカムのイメージを強くし、空の玄関として国内外から温かく迎える雰囲気づくりを進めたい」と同社長。第２ターミナルでは到着ロビー拡張や商業施設の拡充工事も始まった。空港内のイベントも増え、５年目を迎えた児童画展には今年８１７点が応募した。新体制の下、空の玄関として利便性向上と地域に愛される空港づくりに取り組む。
DATA
所在地／福岡市博多区下臼井778-1
TEL／092-623-0515
創業・設立／1967年4月
資本金／41億74万4千円
事業内容／貸室および施設・設備の貸与業、免税店・売店の経営、広告宣伝業
従業員／174人
売上高／169億円（2007年3月期）
（ふくおか経済2007年11月号FACE）