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TheFace2007

アダル


武野 重美

㈱アダル 社長

たけの・しげみ/宮崎県西諸県郡野尻町出身、1939年2月27日生まれの68歳、宮崎県立小林木工職業訓練校卒、59年、アダルの前身であるイスの製作・修理・張替えの個人商店「イスヤ商会」に入社。68年イスヤ商会社長に就任。趣味はゴルフ

金の隈3丁目の本社ビル。1991年、現本社ビルを建設、イスヤ商会から「アダル」に社名変更した。屋上の赤い球体は飛行機からも目印になるほど

低価格・高品質を強みに更なる飛躍へ

本社ビル屋上に赤くて丸い太陽のようなシンボルマークを掲げる㈱アダル。昇りかけた太陽をイメージしたという印象的なシンボルマークには「企業は永遠に未完成であり飛躍しつづける」と武野社長の想いが込められている。
同社は、1953年、イスの製作・修理・張り替え専門の個人商店「イスヤ商会」として創業。68年に武野社長が就任して以来、一貫して業務用家具を中心とした特別注文家具の製造を推進してきた。「就任した当初は、既製品を製造するのが主流で、このままでは、業界全体が厳しい局面を迎えた時、お客様の要望に対応できないと常々、考えていた」と振り返る武野社長。96年には、国内の景気後退を背景に中国に進出。2001年に独資による「上海協栄家具有限公司」を設立し、中国の地で同社の強みを生かした低価格・高品質の生産体制を構築している。
今後は、カタログ販売による営業力強化、中国における工場の新設で生産能力向上を図る考えだ。常に、先を見据えた発想と展開で、いち早く顧客のニーズに対応する同社は、さらなる飛躍を見せている。

今年9月26日に発刊した同社の総合カタログ。約1200アイテムにも及ぶ商品群でカテゴリ別に掲載。表紙は武野社長が自らデザインしたという

 

DATA
所在地/福岡市博多区金の隈3-13-2
TEL/092-504-3932
創業/1953年3月
資本金/1億8225万円
事業内容/業務用家具(イス・テーブル・店舗用什器等)の製造・卸売・一般向け家具小売(屋号「アダルクラッソ」)

http://www.adal.co.jp

(ふくおか経済2007年11月号FACE)