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ピエトロ
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村田 邦彦
㈱ピエトロ 社長
むらた・くにひこ／福岡市博多区出身。1941（昭和16）年7月10日生まれの67歳。福岡大学商学部卒。80年12月にオーナーシェフとして「洋麺屋ピエトロ」を創業。趣味はシングルの腕前のゴルフをはじめ絵画、書道、サックス演奏など多彩。最近は１年半前に始めた陶芸に一番凝っているといい、写真の陶器もすべて自身の作 創業者として“ピエトロ魂”を次世代へ
創業者として“ピエトロ魂”を次世代へ
昨秋、食用油最大手の日清オイリオグループ㈱と資本業務提携した際、「３０周年に向けて、売上高２００〜３００億円への道筋をずっと考えていた」と明かした㈱ピエトロの村田邦彦社長。ここ数年は、両輪の食品、レストラン事業ともに“唯一無二”のブランド構築に向け、あえて減収改革を断行したが、消費低迷のまま続いた実感なき経済成長の後にやって来た本物の不況。「２８年間で最も厳しい環境かもしれない」と今年６月には自ら営業本部長に就任し、陣頭指揮を執る。
もちろん社内の士気や危機感を高める狙いに違いないが、それ以上に「“ピエトロ魂”を次世代にきちんと伝えねば」という強い想いが垣間見える。商品開発では、言葉で表せない体感的に会得した経験値、営業面では攻めと守りのバランスや売り上げに対する責任感、そして何より“おいしいものづくりへの熱い想い”。ある時は工場やレストランの現場へ、またある時は「同じ温度で伝えたい」と新幹線を使って１日で各営業拠点を回り、社員との直の接触を重ね、知恵と工夫を出し合う。
この９月には日清オイリオとの提携第１弾として、オリーブオイルブランド「ＢＯＳＣＯ 」とコラボした新ドレッシングを全国発売。「もっと急ピッチで提携効果を挙げたいところだが、将来に向けての提携なので…。１２月の創立記念日にはもっと面白い今後の戦略が話せるはず」と相好を崩す村田社長。その戦略の中にもきっと“ピエトロ魂”を注入しているに違いない。
DATA
〔所在地〕〒810-0001 福岡市中央区天神3-4-5 ピエトロビル
〔TEL〕092-716-0300
〔創業〕1980年12月
〔設立〕1985年7月
〔資本金〕4億7,440万円
〔事業内容〕食品の製造・販売事業、レストラン事業、通信販売事業
〔従業員〕182人
〔売上高〕８９億７１45万円（08年3月期連結）
〔拠点〕(営業所)東京、福岡、大阪 （出張所）広島、名古屋、札幌 (工場)古賀第一、第二 （レストラン）直営33店、ＦＣ53店 計86店<08年3月末、うち海外2店>
〔関連会社〕㈱ピエトロソリューションズ、PIETRO HAWAII,INC
（ふくおか経済2008年11月号FACE）