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ジャパンシーフーズ
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井上 幸一
㈱ジャパンシーフーズ 社長
いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの60歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業の㈱天龍に入社。77年に同社百貨店内店長を経て、87年に㈱ジャパンシーフーズを創業し代表取締役。趣味は読書とゴルフ
全国の食卓に新鮮で安全な鮮魚を
「日本人の習慣である魚を中心とした食生活を送ってほしい」と、鮮魚加工業を展開する㈱ジャパンシーフーズ。
女性が社会進出する現代、「魚は料理をするのに手間がかかる」という理由で鮮魚離れが進んでいるのを受け、新鮮な魚を生食(刺身用)に加工し、全国のスーパーに販売。仕入れた鮮魚をフィーレ(3枚下ろし)機、皮・中骨除去機などでスピード加工し、加工開始から真空パックまで最長20分を実現している。井上社長は「より安全で新鮮な魚を届けたい」と鮮魚を空気や人に触れさせる時間を短縮するため、工場の充実を図っている。
また鮮魚離れが進む若年層にも手に取りやすい商品を目指し、“ゴマ鯖ドレッシング”やマリンコラーゲン使用の“コラーゲンドレッシング”などを開発している。今年9月には、“あと引き醤油 隠しにんにく風味”を発表した。アジ・サバのオプション商品だが、ドレッシングの販売を求める声も出るほどの人気だ。「日本の子供が海外の子供と比べて知能指数が高いのは、脳の働きと密接な関係を持つDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含む魚介類をよく食べる日本人の食生活が要因の一つになっている」。時代が変化しても鮮魚が食卓で愛される食材となるよう、同社の奮闘は続く。
DATA
〔所在地〕〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
〔TEL〕092-593-7662
〔創業〕1987年9月
〔設立〕1987年7月
〔資本金〕5000万円
〔事業内容〕生食用アジ、サバ、シメサバ加工卸
〔従業員〕140人
〔売上高〕23億円(08年8月期)
〔拠点〕(工場)福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29(食品研究室)同区社領1-11-9(営業所)関東、名古屋、大阪
(ふくおか経済2008年11月号FACE)