COMPANY
事業、財務、組織
経営課題に三位一体で取り組む
諸冨 圭輔 代表
もろとみ・けいすけ/久留米市出身。1981年8月2日生まれの37歳。公認会計士・税理士。久留米大学附設高校-東京大学経済学部卒。新日本有限監査法人東京金融部を経て、経営共創基盤でマネジメントスキルを身につけた。趣味は総合格闘技、ブラジリアン柔術
同社は会計士、税理士としての資格を持つ諸冨圭輔代表が昨年6月に立ち上げた、企業の経営課題を解決するコンサル会社。経営共創基盤(IGPI)、新日本有限監査法人、KPMG FAS、PWC税理士法人の4つのファーム出身者で構成されており、すでに医療、小売、食品製造、エネルギー・電力、EC、薬局、流通、ITなど多様な業種の企業に対して実績を持つ。企業内の実情を定量化・“見える化”する分析と提案で経営の「意思決定力」を強化し、現場の「実行力」を持たせることができた、と同社の顧客からは高い評価を得ている。
「真の経営課題はビジネス(事業)、数字(財務)、ヒト(組織)、3点が重なる部分に眠っている」と話す諸冨代表。福岡でもそれぞれに専門を持つ人は多いが、この3点すべてにアプローチするスキルセットを持つ人材は極めて希少だろう。同社では主にCFO業務、成長支援、投資・M&A支援、事業承継などを手がけ、福岡の企業と接点を持ちたい首都圏企業と地場企業のマッチングも着々と進め、年内には東京オフィスを開設する計画だ。
国内最高峰のハンズオン IGPI出身
諸冨代表はハンズオン型コンサルティングでは国内最高峰のIGPIで企業のマネジメントスキルを磨いてきた。手がけた案件も大企業、中堅・中小企業、ベンチャーと幅広く、実行面で重要となる現場レベルへの支援もハンズオンで関わった。
「KPI(重要業績評価指標)を設定する場合、現場の考え方やレベルによってアプローチの仕方が大きく変わる。顧客の実情にあったソリューションをソフト、ハード面で提供する中で、最初から『BEST』を目指すのではなく、組織のケイパビリティに合った『BETTER』から始めて、地に足をつけて最終目標に近づけていく、その微妙なさじ加減を実践できるのが当社最大の強み」と諸冨代表は語る。
人口増加など“恵まれた”条件の下で成長を続ける福岡と企業。一方で諸冨代表は「ビジネスチャンスを生かしきれていない」と指摘。福岡に戻り独立した理由の一つとして、そういった企業の“伸びしろ”を最大化したい、という思いがあったからだと強調する。「福岡はもっと大きくなる、企業も強くなる。その思いを実現できるよう、皆さんの課題解決のお役に立ちたい」。福岡で新たに誕生した“プロフェッショナル”の活躍に注目が集まる。
(ふくおか経済EX2019年)