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7社から総額約1億円の資金調達を実施 日本風洞製作所


小型風洞試験システムの研究開発費

自社製の小型風洞試験装置や2重プロペラ風力発電機などを開発、製造する㈱日本風洞製作所(久留米市藤光町、ローン・ジョシュア社長)は4月10日、第三者割当増資を今年3月までに実施し、約1億円を調達した。
ベンチャーキャピタルのQBキャピタル合同会社(福岡市早良区百道浜2丁目、坂本剛代表社員)など7社が出資した。同社では今年4月から小型風洞試験システム「Aero Optim」(エアロオプティム)の発売を開始し、今後同シリーズの量産化に向け設備導入や性能向上に向けた研究開発費として用いる予定。
「エアロオプティム」はクロスバイクなどスポーツ自転車や自動車、建物の空気抵抗や、耐風能力を測定する。風が出る吹出口と測定台が付いており、大きさは高さ2・3m、幅1・5m、奥行き3・3m。ローン・ジョシュア社長は「初年度は30台の販売を目指す」と話している。
同社は2016年10月設立。資本金5608万円。従業員約20人。ローン・ジョシュア社長は長崎県出身。1994年7月18日生まれの24歳。九州大学21世紀プログラム卒。大学4年時の秋に起業。16年秋に西日本シティ銀行や産学連携機構九州などが出資し作られた大学発ベンチャー支援のQBファンドが、初めて事業化前に出資。同年度の新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業化助成金に、現役学生のベンチャー企業として全国初採択され出資を受けている。父はニュージーランド人。母は日本人。趣味は車。

2019年5月1.8日合併号