NEWS

売上高過去最高も減益 安川電機


半導体需要は減速、今期は減収減益見込む

㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小笠原浩社長)の2019年2月期の連結決算は、売上高が4746億3800万円、経常利益が508億4400万円となった。
同社は決算期変更に伴い、18年2月期は11カ月間だったため、前期比較はなし。ただ、売上高実績は過去最高となった。営業利益は497億6600万円、当期純利益は411億6400万円。
期初に生産設備の高度化、自動化需要が旺盛だったものの、半ば以降でスマホ関連需要の一服感に加え、半導体設備投資需要が急減速した。また、米中貿易摩擦によって、製造業全般で設備投資に慎重な姿勢がみられたという。
結果、前期を12カ月間とした際の参考値比較では、営業利益が12・9%減、経常利益が12・8%減、当期純利益が1・4%減といずれも減益となった。部門別では、ACサーボモータなどのモーションコントロール部門、産業用ロボット部門の主力2部門において、ロボットの売上高がプラスとなったほかはモーションコントロール部門の売上高、営業利益、ロボット部門の営業利益ともマイナスだった。
今期は19年2月期下期の受注動向を踏まえ、減収減益の見通し。売上高で19年2月期比2%減の4650億円、経常利益で同5・6%減の480億円を見込む。

2019年5月1.8日合併号