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異音をビッグデータ解析する新技術開発 スカイディスク


熟練工並みの判別

AIやIoTサービスを展開する㈱スカイディスク(福岡市中央区舞鶴2丁目、橋本司社長)は3月29日、音データから機械の不具合などを検出する独自開発した新技術「SkySound(スカイサウンド)」の提供を開始した。
音データ分析は従来周波数を分析する方法が用いられてきたが、この方法で分析する音は人が聞いて機械の正常・異常を判断する場合に聞き取る音の特徴成分と異なるため、音の種類によっては精度が低い場合があるという。「SkySound」ではマイクで収録した1分間ほどの音データから1万件以上の特徴を抽出し、クラウド上でビッグデータを用いて解析。従来の手法では捉えにくかった音の特徴も検出し、高度な技術を持つ熟練工でしか聞き分けられないような異音を判別できるという。人の聴覚による判断に近い分析が可能となるため、音による検品やエンジン音の判別などが必要な自動車業界などをメーンターゲットに、検品作業や工場内の設備機器の保全などの需要に対応していく。同社は「音分析のアプリサービスも以前から提供していたが、より柔軟に利用したいというニーズがあり、現場のシステムに組み込みやすく高精度な分析が可能な技術を開発した」と話している。
同社は2013年10月設立。資本金8億6700万円。従業員数50人。

2019年4月16日発行