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現職小川氏が自己最多得票で3選 福岡県知事選挙


被災地復興への決意強調

任期満了に伴う福岡県知事選挙が4月8日に投開票され、現職の小川洋氏(69)が自己最多得票を集めて3選を果たした。
新人で自民党推薦の武内和久氏(47)、同じく新人で共産党推薦の篠田清氏を迎え撃つ形で3度目の選挙戦を迎えた小川氏。中でも武内氏とは与党内でも支持が二分し、「保守分裂選挙」として全国の注目を集めた。小川氏は党派を超えた支援者が集まる「福岡県民の会」の後押しを受けながら、2期の実績と「県民第一」を前面に選挙戦を展開。有効投票数の73・6%に当たる129万3648票を集め、次点の武内氏に約95万票の大差をつけて圧勝した。投票率は42・7%で過去最低だった前回を上回った。
小川氏は当確直後のあいさつで「今回の選挙はこれまでとは全く異なる、手探り、手作りの選挙戦だった」と振り返り、「県民のリーダーは県民が決めるという意思が伝わってきた。県民の皆様の勝利と言っても過言ではない」と県民への感謝を語った。続けて、「安全・安心で、誰もがこの県で暮らしてよかったと思える福岡県をつくるため、全力で取り組んでいく」と決意を新たにした。また、その後のメディアへの対応では、「被災地の復旧・復興が第一。まだまだ不便な生活を強いられている方がたくさんいらっしゃる。何より、そうした方々の生活再建が急務だ」と強調し、3期目の課題を見据えた。
一方、約34万票を獲得するも次点で敗れた武内氏は、当確速報後に選挙事務所で「県の未来についてのビジョンを伝えきれなかった。私の力不足で申し訳ない」と集まった支援者に頭を下げ、「厳しい選挙だったが、自民党推薦の候補として挑戦させていただくことができてありがたい」とコメント。「福岡県には高いポテンシャルがある。小川知事には全力で頑張ってもらいたい」と語った。

2019年4月16日発行