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本社にホンダ製水素ステーション建設 堀内電気


総工費2・5億円、九州初設置

太陽光発電所、電気通信設備の設計・施工業の㈱堀内電気(福岡市博多区浦田1丁目、堀内重夫社長)はこのほど、本社敷地内で商用水素ステーションの建設に着手した。総工費は約2億5000万円で、2020年3月までの完成を目指す。
FCV(燃料電池自動車)の普及に向け、水素ステーションにおける国の戦略的な整備が待たれる中、補助金を活用し自社でステーションの整備に乗り出す。本社の北側約100㎡の敷地内に、九州では初となるホンダのパッケージ型スマート水素ステーション(幅3・7m×奥行2・25m×高さ2・57m)と、約20kWのソーラーパネルを設置。本社屋上のパネルと合わせ発電した太陽光エネルギーで水を電気分解し、燃料電池自動車に供給する高圧水素ガスを製造する。充填圧力は70mpa(メガパスカル)で、一度の充填でFCVが約400㎞走行できるという。
施工は西部電気工業、設置・運用コンサルは岩谷産業が担当。3月22日には同所で関係者らを集めた起工式があり、堀内社長は「出力抑制が実施されるなど、太陽光市場の縮小が叫ばれているが、せっかくつくったエネルギー。再エネの新たな活用法としても水素ステーションを設置する意義は大きい。住宅地に建設したことも水素社会を身近に感じるきっかけになれば」とあいさつした。

2019年4月2日発行