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たすけっとの実証実験を開始 大日本印刷など


10万人の利用登録者数目指す

印刷大手の大日本印刷㈱(東京都新宿区、北島義斉社長)は2月1日から福岡市中心部で無料通信アプリを使った支援プロジェクトの実証実験を開始した。
㈱ミライロ(大阪市淀川区、垣内俊哉社長)、㈱西日本新聞社(福岡市中央区天神1丁目、柴田建哉社長)などと共同で3月31日まで実施する。東京、大阪に続いて九州では初の取り組みとなる。実験内容は妊婦や障害者など街中での移動やコミュニケーションに困っている人と手助けしたい人を無料通信アプリLINEを通じて結びつけるもので、参加者はLINEの公式アカウント「&HAND」にユーザー登録をする必要がある。
LINEアプリを利用していない訪日外国人は実証エリアに設置したポスターに記載されたQRコードを読み込むことで、近くのサポーターに依頼を送信することが可能。実施場所は、西鉄福岡天神駅改札外周辺や天神地下街、天神エリアのバス停周辺、キャナルシティ博多など。利用登録者数10万人を目標としている。
大日本印刷㈱の井上貴雄ABセンターコミュニケーション開発本部本部長は「近年、ビジネスにおいて生活者同士のパワーが増している。地場企業に協賛してもらい、地元を支えるようなモデルを構築していきたい」と話している。
同実証実験は福岡市実証実験フルサポート事業にも採択されており、同社は2019年度に事業化を目指している。

2019年2月13日発行