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ふくおか経済EX 2018

(株)チヨダ


ユニフォーム総合商社としての多彩なサービス強みに

創業から55年を超える歴史と豊富な納入実績で、今や九州ナンバーワンのユニフォーム総合商社としての地位を確立した。近年は急速に需要が高まるレンタルユニフォームの対応力強化に加え、企業の職場環境を改善するさまざまな商品やサービスを提供することで収益基盤の安定化を図っている。

レンタルユニフォームの需要増に伴い対応力強化

3月1日、100%子会社の㈱さくらユニフォーム(福岡市南区塩原3丁目、松嶋恵里奈社長)を㈱チヨダファクトリー(同)に社名変更した。
これまでネット通販事業やユニフォームの加工業務などを担ってきた同社だが、レンタル需要を中心に増えるユニフォームの刺繍、補正といった加工部門へ事業の軸をシフトしていくため、事業内容をイメージしやすい社名にしたものだ。
これに先立ち、2017年10月には春日市宝町4丁目の通称「春日大通り」沿いに刺繍プリント専用工房「チヨダファクトリー 春日店」を開業。本店(本社別館)と合わせた2拠点体制で加工業務の対応能力を以前の50%増としたほか、レンタルクリーニングの集荷、検品、配達業務も行うなど、同店が今後レンタル部門の重要拠点として担う役割は大きい。
さらにチヨダでは、北九州市、飯塚市にユニフォームのレンタルクローゼット(期間保管)が可能な専用倉庫も保有。顧客にとってはユニフォームの管理・メンテナンスを一括してアウトソーシングできるため、コスト削減効果はもちろん、ユニフォームを悪用した転売や二次利用など企業のリスク対策としてのメリットもあることから、レンタルユニフォームの需要は年々高まる一方だ。

多角的な視点で快適なオフィス環境づくりも提案

ユニフォームの販売、レンタル、クリーニングのトータルサービスで、ユニフォーム専門商社としての存在感を高める中、近年はユニフォームにとどまらず、オフィス全般のコンサルティング事業にまでサービス領域を拡大している。
㈱チヨダネットワークでは、効率やコスト、環境など様々な観点から既存オフィスを再検証し、必要な事務機器等の手配も含め、社員が仕事しやすい最適なオフィス環境づくりをトータルでコーディネート。またオフィスやテナントはもちろん、会社の福利厚生として利用できる賃貸マンションや一軒家の紹介といった不動産仲介業も展開するなど、付加価値の高いサービスで、企業の快適な職場環境づくりをサポートしている。

北九州エリアの開拓強化、社員教育や女性登用にも注力

このようにサービス内容が年々拡充していくに連れ、営業力のさらなる強化は不可欠となっている。中でも営業戦略の重要ポイントに位置付けるのが北九州エリア。管轄する北九州支店では、物流倉庫の新設や人員増などで機能強化を図っており、今後のさらなる奮起が期待される。
「ハード面の整備はほぼ完了した。これを効果的に機能させていくためにも社員教育と社内体制の強化に努めていく」と語る山口社長。社員のスキルやコミュニケーション能力を高める社員教育の充実はもちろん、女性の活躍を後押しするサポート体制、効果的な人事評価制度の導入など、社員のモチベーションアップにつながる職場環境作りも積極的に進めている。
これからも「全ての働く人と企業」の満足を追求し、規模と総合力を生かした多彩なサービスと独自のトータルサポート体制、そして何より55年を超える歴史と豊富な実績が物語る「九州ナンバーワン」としてのプライドを胸に、さらなる高みを目指していく。

【DATA】
所在地/〒815-0032 福岡市南区塩原2-7-5
TEL/092-562-1221
FAX/092-562-2511
創業/1961年8月
設立/1972年10月
資本金/1,000万円
事業内容/企業ユニフォームの卸売、小売、レンタル、クリーニング
年商/17億円(17年7月期)
従業員/45人
出先/(支店)北九州、久留米、飯塚、(工房)本社別館、春日
関連会社/㈱チヨダファクトリー、㈱チヨダネットワーク
URL/http://www.chiyoda-jp.com/

(ふくおか経済EX2018年)