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「(仮称)天神ビジネスセンター」着工 福岡地所


総事業費500億円、21年9月完成予定

福岡市が主導する再開発事業「天神ビッグバン」の第1号案件で、地場大手総合デベロッパー・福岡地所㈱(福岡市博多区住吉1丁目、榎本一郎社長)が明治通り沿いに計画する新ビル「(仮称)天神ビジネスセンター」(同市中央区天神1丁目)が1月29日、着工した。総事業費は500億円。2021年9月の完成予定。
敷地面積は3917㎡、建築面積3234㎡、地下2階・地上19階建て(塔屋2階)で延べ床面積は6万1116㎡。高さは約89m。地下~低層にはオフィスのほか商業スペースも置き、3階から上がオフィスゾーン。基準階貸床面積が約2370㎡、総貸床で約3万3000㎡超となり天神エリアでも最大級のオフィスフロアを実現する。福岡初の大規模免震構造のほか、国内屈指のBCP性能、帰宅困難者200人が収容可能といった災害時、緊急時の機能なども特徴。
テナントには福岡の域外から、国内外の急成長するIT企業などを誘致したい考え。
起工式後の会見で榎本社長は「仕事がら国内外で新しく出来たビルを100カ所以上見てきたが、それらと比較しても自信が持てる最高傑作」とあいさつ。また、グローバルIT企業が進出先として日本国内では東京・渋谷を最も評価している点をあげた上で、「東の渋谷、西の天神と言われるような存在にどうしたらなれるか。そこが目指すべきところ」と語った。同席した高島宗一郎福岡市長は「札仙広福(札幌、仙台、広島、福岡をひとまとめにした略称)から福岡がアジアのリーダー都市へ大きく次元を上げようとしている。100年に一度と言っていいスタートが今日切られた」と語った。
「(仮称)天神ビジネスセンター」は当初、地上16階建て、高さ約76m、2020年度完成予定で計画されていたが、17年9月に高さ制限が再緩和されたことを受けて、計画が変更されていた。

2019年2月5日発行