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伊藤忠食品と合弁設立し、大手菓子卸に出資 ヤマエ久野


菓子流通に本格参入へ

食品卸を主力とする九州最大手の独立系総合問屋、ヤマエ久野㈱(福岡市博多区博多駅東2丁目、大森礼仁社長COO)は1月15日、大手食品卸の伊藤忠食品㈱(大阪市中央区城見、岡本均社長)と合弁会社、ワイ&アイホールディングス合同会社を12月7日に設立し、大手菓子総合卸売業のコンフェックスホールディングス㈱に資本参加したと発表した。
これは菓子流通への本格参入を目的としたもの。ワイ&アイHDは東京都港区元赤坂1丁目の伊藤忠食品東京本社内に本店を置き、代表者は法人の伊藤忠食品。資本金は1億円で、出資比率は非公表ながら両社が対等の精神に基づき設立したという。コンフェックスHDは、菓子総合卸売業のコンフェックス㈱(東京都渋谷区代々木、混靖社長兼グループCEO)を中核に9社を傘下としており、昨年6月に東京海上キャピタルが管理・運営する投資ファンドの出資を受けている。2018年3月期の連結売上高は2086億円。コンフェックスでは、「今後のさらなる発展を企図して、現在の株主である東京海上キャピタルが管理・運営するファンドと伊藤忠商事に加え、ワイ&アイHDを株主に迎えた」と発表している。
ヤマエ久野は19年度までの3カ年の中期経営計画で、16年度比1200億円増となる売上高5000億円、売上高経常利益率1・5%以上を目指している。地盤の九州に加え、関東、関西をはじめ九州以外の地区の売り上げ拡大を図る中、物流の効率化も進めている。また菓子流通分野では、16年11月に福岡県内を基盤とする菓子卸、いんま商事㈱(糟屋郡粕屋町大字柚須)を子会社化している。

2019年1月29日発行