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改装、人件費などの負担増で赤字幅拡大  スーパー大栄    売上高は1・6%減の226億円


 スーパーマーケット経営の株式会社スーパー大栄(北九州市八幡西区中須1丁目、北山茂樹社長)の2015年3月期単体決算は、売上高が前期比1・6%減の226億4100万円、経常損失が5億7400万円(前期は1900万円の経常損失)だった。6期連続の減収、2期連続の赤字。
 親会社で「ゆめタウン」などを展開する株式会社イズミ(広島市東区、山西泰明社長)との提携効果の実現を目指し、昨年5月の「D&D行橋店」を皮切りに20店舗の全面改装を実施。8月にはドラッグストア展開の株式会社マツモトキヨシ(千葉県松戸市、成田一夫社長)とフランチャイズ契約を締結、同業態に参入し5店舗をオープンした。しかし、消費税増税による消費者の生活防衛意識の高まりが影響し減収となった。損益面では改装費用や人件費など活性化費用の負担が大きく、赤字幅が広がった。営業損益は5億5200万円(前期は900万円の営業利益)、減損損失など特別損失5億7700万円の計上で純損失は11億4900万円(前期は1億1800万円の純損失)となった。
 事業部門別の売上高は、小売業の生鮮食品が133億3700万円(1・4%増)、一般食品が72億900万円(4・6%減)、日用雑貨が6億1800万円(15・0%減)、その他が13億600万円(4・3%減)、その他の事業が1億6900万円(15・9%減)となった。
 また同社は今期から決算期を2月に変更し、イズミの事業年度と統一する。業績予想は売上高が228億円、営業利益が3億5000万円、経常利益が3億円、当期純利益が2億5000万円の黒字転換を見込んでいる。
 同社は1962年7月創業、71年2月設立。資本金17億9823万円。従業員871人(パート・アルバイト含む)。