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㈱南福岡自動車学校
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“科学的” “心理学的”根拠に基づく 企業向け安全運転研修で実績増やす
企業に出向いての出張講習。理論的内容に耳を傾ける参加者たち
「事故発生件数40%ダウン!」。
「保険料75%割引!」。
ある安全運転研修を受講した企業の担当者たちから、その効果について驚きの声が寄せられている。
手掛けているのは、㈱南福岡自動車学校(江上嘉実社長)。創業53年の歴史を持ち、年間に4300人以上の卒業生を輩出する九州トップクラスの自動車学校だ。
同社の安全運転研修では、受講者はまずハンドルと座席、スクリーン画面からなる運転シミュレーション台に座らされる。画面の中で運転をし、信号や移動物への反応を検査するものだ。結果はすぐに解析され、数値とコメントで運転適性が表されている解説シートが配られる。
「運転適性検査は、質問回答形式の筆記テストがほとんど。ただ、それでは受講者の主観が入り、検査結果の精度が鈍る。反面、当社の検査機は客観そのもの。自分では気付いていなかった指摘にびっくりする受講者も多い」(江上社長)。
特許取得のビデオ搭載車で客観的な運転診断
同社では、特許も取得した独自の「5分割マルチビデオ車」も完備。運転中の前後方向や、顔の動きなど5カ所の映像を録画し、同時にアクセルやブレーキの踏み込み状態、速度、車間距離を記録。その映像と記録を同一画面に映し出しながら、運転行動をチェックできる。
交通事故発生のメカニズムを解明する「KM理論」で受講者も納得
これら、客観性に富んだ研修内容の背後にあるのが、「KM理論」。松永勝也九州大学名誉教授が提唱するもので、「交通事故は停止距離の突発的な延長か、先行衝動による車頭空間の縮小によって発生する」という理論だ。同社では、このKM理論に基づき、先急ぎ衝動のコントロールと車間距離の確保の重要性を、科学的な研修内容で受講者に伝えている。
「単なる訓話では終わらせない。理論的な事故要因の解説と事故を起こさない具体的な運転方法を示す」(江上社長)。
受講企業には、事故減・保険料コスト減の効果
研修実績は既に薬品や食品、飲料メーカー及び販売会社から不動産販売やビル管理会社、電気・通信系の事業会社、タクシー会社、トラック運送会社、そして官公庁やマスコミなど様々な業界に広がり、福岡の地場有力企業の間でも増加中だ。
実際に、研修を受けた企業からは、新入社員と不定期に事故を起こした社員に研修を実施しただけで自動車保険料が下がったり、事故件数の減少もしくは事故内容の軽微化といった効果も出てきている。
同社は、企業の間で好評の安全運転研修を、個人向けや地域向けにも積極展開。“地域の交通安全センター”として、地域住民から厚い信頼を受けている。
企業DATA
【所在地】〒816-0952大野城市下大利3-2-20
【TEL】092-581-2231
【FAX】092-571-3223
【創業】1956年2月
【設立】1962年6月
【資本金】1,000万円
【事業内容】福岡県公安委員会指定の自動車学校
【年商】11億3000万円(07年5月期)
【代表者】江上 嘉実
【従業員】104人
【URL】http://www.mfds.co.jp
http://www.anzenkyouiku.jp
採用情報
●募集職種:一般事務・教習指導員候補生(有資格者も可)
●応募資格:専門・短大卒以上
●問い合わせ先:TEL092-581-2231
●担当者:渡邉・武石
(ふくおか経済EX2009年)