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鉄鋼、電子・半導体業界向けなど好調で増収増益  リックス    売上高は7・7%増の315億円


 福岡市博多区山王1丁目の機械商社・リックス株式会社(松岡賢治社長)の2015年3月期連結決算は、売上高が前期比7・7%増の315億2800万円、経常利益が同8・1%増の15億6200万円で2期連続の増収増益となった。
 営業利益は同11・9%増の13億7600万円、当期純利益は同1・2%減の7億7900万円だった。主要取引業界別の売上高では鉄鋼業界向けの売上高が同14・7%増の103億5600万円。高効率、高品質な生産に寄与する商品の販売が伸び、鋼材の品質アップにつながる加炭材、油圧シリンダーや圧延ロールなどの生産設備機器が売上増に貢献し、2けた台の伸びを見せた。自動車業界向けの売上高は、同0・8%増の68億2600万円。工作機械向け回転継手の販売が増えたほか、自動車製造ラインの課題解決に取り組んだ結果として洗浄装置などの受注も得られた。
 電子・半導体業界向けの売上高は、同24・1%増の31億9700万円と伸びた。自社製品の高圧バリ取り装置や超音速ジェット湿式微粒化装置の販売が好調だったほか、半導体製造装置関連機器の修理再生ビジネスに力を入れたことで着実に受注を伸ばした。ゴム・タイヤ業界向けの売上高は、同10・7%増の31億1900万円。中国など新興国を中心とした海外タイヤ生産設備向け投資を逃さず受注拡大につなげ、特にバルブの販売が大きく伸長した。
 一方、環境業界向けは、同20・3%減の13億6200万円となった。ごみ処理施設向け搬送装置や水処理施設向け大型ポンプなどプラス材料はあったものの、前年同期に貢献したPCB処理施設向け設備投資案件の減少分を補えなかった。このほかでは高機能材業界向けが、同27・8%増の12億8400万円。プラントなどで使用されるメカニカルシールの販売が伸びたほか、研究機関向け表面処理装置の販売が売上増に寄与した。紙パルプ業界向けではポンプ類の販売が堅調に推移したほか、原料の離解装置(パルパー)の販売が貢献し、売上高は同5・6%増の5億9400万円となった。
 今期見込みは、売上高が前期比8・2%増の341億円、経常利益が同5・0%増の16億4000万円。営業利益は同8・3%増の14億9000万円、当期純利益は同21・9%増の9億5000万円を見込んでいる。