FEATURE

ふくおか経済EX 2009

九州電力㈱


オール電化住宅、累計50万戸突破「省エネ快適ライフ」をさらに推進

新たな電力需要創出となる「オール電化住宅」について、09年度末の累計戸数達成目標を「50万戸」から「60万戸」に置換え、普及に取り組んできた九州電力㈱。その九州における累計戸数が、08年12月末に50.6万戸(世帯普及率9.6%)を突破した。地球環境や資源エネルギー問題への関心や危機意識が急速に高まる中、「安心」「快適」「経済的」「環境にやさしい」というオール電化住宅の特長が広く浸透し、加速度的に普及した結果である。
また、オール電化住宅の普及に伴い、電気給湯器(電気温水器とエコキュート)の採用も08年12月で累計約79.4万台(世帯普及率15.0%)にまで達し、このうちCO排出削減に効果のある高効率型省エネ給湯器のエコキュートが累計16万台と増加が顕著となっている。同社では、今後も「エコキュート」を中心としたオール電化の普及促進に力を入れ、無理なく無駄なく電気を上手に使ってもらい、快適で環境にやさしい生活を送ってもらう「省エネ快適ライフ」の提案をさらに推進していく。
※世帯数は各県が推計している08年4月1日現在の世帯数を基に計算

「安心」「快適」「経済的」「環境にやさしい」オール電化住宅

10万戸増加に要した期間が、30万戸達成までに19カ月、40万戸達成までに16カ月、そして50万戸達成までに13カ月と加速度的に普及しているオール電化住宅。その魅力は、「安心」「快適」「経済的」「環境にやさしい」という4つの特長だ。
「オール電化住宅」とは、火を使わず、家庭の熱源をすべて電気でまかなう住宅のことだ。簡単に言えば、キッチンと給湯を電気にすると、それが電化生活というわけで、具体的には、調理器をIHクッキングヒーター、給湯器を電気給湯器にすればよく、思っているより簡単なのだ。
オール電化は、火を使わない生活である。子どもから高齢者まで安心して暮らすことができる。IHクッキングヒーターは吹きこぼれによる立ち消えもなく、操作も簡単なので、誰でも容易に使うことができる。
また、オール電化にすると1カ月にかかる光熱費が「経済的」になるのも大きな魅力だ。光熱費の基本料金が1本になるほか、生活スタイルに合わせて、割安な料金メニューが選べる。さらに、省エネ電気機器を使用すると、さらに経済的になる。

CO2排出量削減に効果のある「エコキュート」も伸長

またIHクッキングヒーターで料理が楽しくできたり、スイッチひとつで風呂の自動お湯はりができるなど、オール電化のアイテムが毎日の家事を便利にし、より「快適」な暮らしを実現してくれる。
もちろん、これまで火を使っていたのを電気に変えることで、日々の暮らしの中でCO削減にも貢献できるといった「環境にやさしい」一面も普及が加速度的に拡大する大きな要因だろう。
オール電化住宅の普及に伴い、採用が増加している電気給湯器(電気温水器とエコキュート)。その普及台数に目を移すと、08年度(08年12月末時点)はCO排出量削減効果のある高効率型省エネ給湯器「エコキュート」が従来の電気温水器の設置台数を上回って推移している。
エコキュートは、エアコンと同じ原理で、大気中にある“熱”を利用して、お湯を沸かす給湯システムで、①環境にやさしい②高効率③経済的④省スペース⑤静音設計というメリットが受け、支持を拡大してきた。特に自然界に存在するCOを冷媒として有効利用し、オゾン層に深刻な影響を与えるフロン冷媒を使用しないといった「環境にやさしい」点が、環境問題への問題意識の高まりとともに、普及を後押しした。
同社では、電気を上手に使ってもらう省エネ知識を広く紹介する「快適ライフをみんなで考える活動」や各営業所での「エコキュートの普及促進活動」を随時実施し、さらにエコーキュートを中心としたオール電化住宅の普及による「省エネ快適ライフ」の提案を推進していく方針だ。

省エネ性の高い「エコキュート」には国による補助金制度もある

 

企業DATA
【所在地】〒810-8720 福岡市中央区渡辺通2-1-82
【TEL】092-761-3031
【FAX】092-711-0357
【設 立】1951年5月
【資本金】2,373億円
【事業内容】電気事業
【年 商】1兆4,823億円(09年3月期)
【代表者】眞部利應
【従業員】12,466人(08年3月末)
【出 先】 (支社)東京 (支店)北九州、福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島
【関連企業】㈱九電工、西日本プラント工業㈱、九州通信ネットワーク㈱、光洋電気工業㈱、九州高圧コンクリート工業㈱ 他
【URL】http://www.kyuden.co.jp/

(ふくおか経済EX2009年)