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博多大丸
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森川 善博
㈱博多大丸 社長
もりかわ・よしひろ／徳島県板野郡上板町出身、1944年10月24日生まれの65歳、県立鴨島商業高校卒業。63年㈱大丸入社、93年神戸店営業企画部長、99年東京店副店長、01年理事東京店長、02年大阪心斎橋店長、03年執行役員大阪心斎橋店長、06年5月大丸執行役員、博多大丸社長就任。趣味はスポーツ（ゴルフ）、芸術鑑賞
マーケット対応力強化で売上増図る
消費低迷で百貨店の売上減少が著しい。今上期は、全国、九州、天神（３店舗平均）ともに前年比２ケタ減。その中で博多大丸天神店は７.７％減と比較的健闘しているが、森川社長は「地方の店舗はこれからもっと厳しくなる可能性もある」と危機感を募らせる。
「まずは地域内競争での勝ち残り」が課題で、それに不可欠な売上増のためには「顧客の視点とマーケット対応力の強化が必要」という。今は「消費行動が以前とはまったく違う、過去の経験だけでは計れない時代」と捉え、新しいマネジメント、意識改革、人材育成の重要さを強調。加えて「百貨店は、価格対応力、売場・商品の新鮮さにおいて他業態との競争に負けている」との認識で、それらの解決が売上増に直結すると考えている。
そのために、エリアマーケットを徹底分析し、競合状況、顧客の動態等の見直しを進める。その一策として、大丸・松坂屋のＪＦＲグループ店舗と共通利用できる新「博多大丸カード」を１２月に発行する。利便性を高めて会員増と利用頻度向上を図り、顧客囲い込みと購買志向などの顧客データをマーケティングに活用する目的だ。
なおかつ「大切なのは、こうした売上増のための施策も含めて、経営全体をさらにローコスト化すること」と森川社長は語り、取り組む構えだ。
DATA
所在地／〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-1
TEL／092-712-8181
設立／1952年10月
資本金／30億3,750万円
事業内容／百貨店業
従業員／786人（09年3月末現在）
売上高／720億300万円（平成21年2月期）
（ふくおか経済2009年11月号FACE）