NEWS

越境ECにリスク保証型のスマホ後払い決済システム ベガコーポレーション


台湾ユーザー拡大目指し

インテリア家具を中心としたEコマース事業を中心とする㈱ベガコーポレーション(福岡市博多区祇園町、浮城智和社長)は、12月12日から同社が運営する越境ECプラットフォームに、㈱ネットプロテクションズ(東京都)が台湾で提供するリスク保証型のスマホ後払い決済システムを導入した。
越境EC「DOKODEMO(ドコデモ)」は2016年12月運用開始。昨年9月時点で登録会員数が30万人を突破。ブランド数832、配送エリアはアジアを中心に87の国と地域に拡大している。商品配送実績の約3割を占める台湾のEC決済において、クレジットカードの利用は日本より少なく、代金引換やコンビニ払いなどの現金決済が主流となっていることから、スマホ後払い決済「AFTEE(アフティー)」の導入によって幅広いユーザーの獲得を図る。利用可能地域は台湾のみ。
アフティーは商品を確認してから支払うことができる決済サービス。クレジットカードや事前の会員登録は不要でSMS認証のみで利用することができる。商品発送後のSMSで請求の案内が届き、14日以内にコンビニやATMで支払うだけの簡単な手続きになる。さらにアプリをインストールすると利用状況が一目で分かるようになり、30日以内であればアプリ上でいつでも、また複数の注文をまとめて支払うことができるようになる。購入者はすべて無料でサービスを利用することができる。利用上限金額は1万元(日本円で約16万円)。利用実績などに応じて最大2万元まで利用可能。また、導入企業にとっては決済に関わる処理は自動で、問合せや返金もすべてアフティーが対応するため運用の手間が不要で、サービス料金は初期費用無料、決済手数料10元~になる。同社では「ドコデモのコア層になる台湾の幅広いユーザー数獲得を図り、さらなるエリア拡大、取扱ブランドの拡大を目指す」と話している。

2019年1月8日発行