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福岡国際空港、チャンギ空港グループと提携 シンガポール航空


マーケティング事業に約2400万円投資

シンガポール航空(ゴー・チュン・ポンCEO)は12月12日、4月1日から滑走路とターミナルを一体運営する福岡国際空港㈱、同社に出資するチャンギ空港グループ(シンガポール)と業務提携したと発表した。
4月1日からの民営・福岡空港スタートに合わせ、福岡―シンガポール間に就航している同社定期便の利用客増が狙い。提携に合わせ、30万シンガポールドル(約2400万円)を投資し、共同でマーケティング事業を行う。
今回の業務提携について、福岡国際空港のチンリオン・テオ執行役員空港営業本部長は、「すでにエアラインや旅行会社と旅客数増加や路線開始に向けた協議を開始している。今回の提携によって、九州からのアウトバンド向け需要喚起や福岡空港の利用促進にもつながる」と話している。
福岡国際空港は、福岡空港の運営事業を目的に18年7月に、国と運営権を契約した福岡空港エアポートホールディングス、西日本鉄道、チャンギエアポートナショナル、三菱商事、九州電力が出資して設立。11月1日に福岡空港ビルディング㈱からターミナルビルの運営を引き継ぎ、4月1日から滑走路とターミナルビルの一体運営をスタートさせる。
チャンギ空港グループは、09年7月に民営化したシンガポール・チャンギ国際空港の管理、運営などを目的に設立。子会社のチャンギ・エアポート・インターナショナルを通じて、海外の空港にも投資、管理などを行っている。チャンギ空港の17年の国際線利用旅客数は6220万人で6位。航空貨物の取り扱い件数は年間213万トン。4つの空港ターミナルには400件以上の小売店、140件以上の飲食店が出店している。

2019年1月8日発行