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福岡市内2カ所で民泊物件運営開始 東京のレオパレス21


初の民泊事業

アパート賃貸大手の㈱レオパレス21(東京都中野区、深山英世社長)は12月28日、福岡市内の自社保有物件2棟で民泊の運営を開始。同社では初の民泊事業に参入する。
初期費用の負担を軽減し期間を定めないで住む「賃貸契約」や、1カ月単位で家具家電付の部屋を提供する「マンスリー契約」など、全国各地で約58万室、福岡では2万室の物件を管理運営する同社では、すでに家賃などの電子決済システムや、外国人向け入居者へのサポート業務において多言語対応していることから、民泊事業にも有効活用していく。場所は博多区住吉2丁目のマンションタイプの「レオパレス博多」と、城南区堤1丁目の「レオパレスRX堤」の2カ所。
レオパレス博多は敷地面積1064㎡。8階建てで延床面積4446㎡。総戸数75室のうち10室でスタート。1室の専有面積が27~41㎡で、1部屋2~6人まで対応できる。堤の物件は4階建て総戸数20室のうち9室でスタート。専有面積24㎡になる。いずれの物件も、徐々に民泊利用部屋数を増やしていく方針。宿泊申し込みは「Airbnb(エアビーアンドビー)」や楽天グループが展開する「Vacation STAY(バケーションステイ)」など民泊紹介サイトを介して受け付ける。パスコードによる開錠が可能なスマートロックを導入し、利用者は事前に受け取った予約番号を入力すると開錠。居室には本人確認に伴うチェックイン、チェックアウト作業が自身でできるタブレットを設置しており、滞在中の緊急依頼の問い合わせを24時間可能にするなど、Iotにより無人化した。日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語に対応。緊急時にはレオパレス管理センタースタッフが駆け付けることもできる。居室は、福岡の観光名所や歴史的建造物をデザインした大型パネルを配置し、福岡の景観を楽しめるよう演出している。料金は1室9000円~1万2000円を設定している。
同日付で愛知県豊田市の物件2室で開始しており、2019年11月までに神奈川、愛知、東京、大阪、奈良で15棟130室の運営開始を目指している。同社では「従来からの貸し出しノウハウ生かし、民泊事業を強化していきたい」と話している。

2018年12月26日発行