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長野県に小水力発電所完成 自然電力


現地に新電力会社設立

自然エネルギー発電開発、電力小売事業の自然電力㈱(福岡市中央区荒戸1丁目、磯野謙社長)の100%子会社の長野自然電力合同会社(長野県上高井郡小布施町)は11月27日、同町に建設していた小水力発電所が完成した。
長野県が公募した補助対象事業「自然エネルギー地域発電推進事業」への提案が採択されたのを機に、グループ初の小水力発電プロジェクトとして2017年12月14日に着工。発電所は同町の松川から取水した用水路を活用した流れ込み式発電所で、約190kWの発電能力を有する。年間発電量は一般家庭で約360世帯の年間使用電力量に相当する117万kW時を見込む。
自然電力では同発電所の運用に先立ち、8月には同町と長野県北信地域のケーブルテレビ局㈱Goolight(長野県須坂市、丸山康照社長)との間で電力小売会社「ながの電力㈱」(資本金1000万円)を設立。今後は「人と自然エネルギーが心地良くつながるまち」を目指し、同発電所で発電した電気の販売、及び小布施町内も工場や公共施設などの屋根上を利用した太陽光発電からの電力供給などを提案していく。
磯野社長は「長野県で生まれ育ち、幼少から長野の大自然に親しんできたことが、自然エネルギー業界に飛び込むきかっけの一つになった。地産地消のエネルギー提供を通して長野県のより良い未来づくりを実現していきたい」と話している。

2018年12月4日発行