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糖度の高いプレミアムトマトの販売開始 NJアグリサポート


佐賀県基山町の特産品として

西日本鉄道グループの新規就農支援会社、㈱NJアグリサポート(三潴郡大木町八町牟田、佐藤良一社長)は、佐賀県基山町で取り組むトマト栽培事業において11月下旬から糖度の高いプレミアムトマトの販売を開始した。
同社はいちご栽培事業に続く第2弾として、佐賀県との包括的連携協定に基づき昨年から基山町において、九州では珍しいICTを活用した先進的な環境制御型ハウスでトマト栽培に取り組んでいる。今年から就農に向けた高収益作物の栽培に取り組むため、環境制御ハウスの利点を生かして糖度7以上のトマト(通常の糖度は4~6)の栽培を開始。この糖度の高いトマトをプレミアムトマトとして、基山町と連携し、同町の特産品として地域活性化を目指した取り組みを開始する。基山中学校の生徒が考案した「きやまトマッペ」というブランド名で基山PAやグループのスーパーマーケット「にしてつストア」各店で販売するほか、11月26日から基山町のふるさと納税返礼品として予約受付を開始した。また、食育の取り組みとして学校給食へのトマトの供給やトマトを活用した出前授業などを実施。今後は研修スキームを構築し、来年度からトマト栽培事業でも研修生を受け入れ、就農人口増加を目指す。
同社は就農人口の増加による沿線地域の活性化を目的に2015年3月設立。 資本金は1億円で、西鉄が51%、JA全農が49%出資。同年に開始した大木町でのいちご栽培事業では毎年3人程度の研修生を受け入れ、約1年間にわたって生産から収穫・流通・販売にいたるまでの技術・知識を習得してもらい、これまでに8人が独立して農業を営んでいるという。

2018年12月4日発行