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豊前市荒堀に農作物の包装工場を建設 エフワイアグリ


約3億6000万円投じ

福岡養鰻グループで農産物の生産・加工、販売の㈱エフワイアグリ(豊前市八屋、各務秀人社長)は来年7月、約3億6000万円を投じて豊前市荒堀にほうれん草など農産物の包装工場を着工する。完成・稼働予定は同年12月。
同社は昨年12月、農業の6次産業化を構築による豊前ブランドの商品開発を目指し設立。同市内で計7haの農地を確保し、その一部で今年度からほうれん草やリーフレタスのハウス・露地栽培を開始しており、来年度内の本格的な出荷に備え、新たに用地を取得し建設するもの。場所は豊前市役所の南西側の一帯。敷地面積は5148㎡。建物は平屋建てで床面積が1056㎡。他には平屋建てで床面積が297㎡の農機具倉庫も建設する。同工場では農産物と異物を区別する自動選別機「カラーソーター」を設置予定。最大で1日1トンの出荷を見込んでいる。既に11月1日に第1回目の播種を開始しており、12月15日に初収穫する。同工場完成までは収穫した作物を提携先のベビーリーフ生産・販売、㈱果実堂(熊本県益城町、井出剛社長)の包装工場に輸送し出荷予定。
各務社長は「2020年には包装工場の従業員を30人まで拡充し、雇用を促進し、地域活性化の一助になれば」と話している。
同グループの中核で、うなぎ蒲焼の製造・販売の㈱福岡養鰻(北九州市小倉南区上吉田4丁目、同代表)は1984年4月設立。資本金1000万円。従業員60人。今年9月期の売上高は33億円。エフワイアグリは、資本金1000万円。従業員9人。22年3月末までに作付面積15haの農地取得を視野に入れている。
各務社長は北九州市小倉南区出身。1959年5月20日生まれの59歳。明治大学商学部卒。趣味はゴルフ、旅行、美術品鑑賞。

2018年12月4日発行