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タイで海外初のホテル事業に参入 JR九州


現地法人が32階建て物件を貸借

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)は、タイ王国・バンコク都において現地法人を通じて32階建てホテル(298室)の土地建物を貸借し、海外初のホテル事業に参入した。
これはバンコク都内で昨年取得したサービスアパートメントや、今秋始動した分譲マンションプロジェクトに続く、タイにおける不動産事業第3弾。今後の市場成長性や、これまで培ってきたホテル運営のノウハウ活用でさらなる価値向上と収益の拡大が可能と判断し参入した。同社では「現中期計画で掲げる3つの重点戦略の1つ、『新たな事業と九州外エリアへの挑戦』を東南アジアのマーケットにおいて実践していく」と話している。
今回、タイJR九州ビジネスディベロップメント㈱(バンコク都、長井信市朗社長)が貸借した物件「アロフト バンコク スクンビット 11」は、マリオットインターナショナルグループが展開するライフスタイルホテル「アロフト」ブランドの1棟で2011年に完成。高架鉄道バンコク・スカイトレイン(BTS)ナナ駅から徒歩約7分と同都内でも非常に賑やかなエリアに立地。敷地面積は約2400㎡で、延べ床面積は2万3114㎡。部屋タイプはキングベッド206室、ツインベッド84室、スイート8室で構成し、共用施設としてレストランやバー、多目的スペース、屋外プール、フィットネスセンターなどを備えている。
タイJR九州ビジネスディベロップメントは昨年11月設立。資本金は3億7500万THB(日本円で約13億1300万円)で、JR九州が49%、もう1つの現地法人タイJR九州キャピタルマネジメント㈱が49%、現地のONYXホスピタリティグループのアマリホテルズアンドリゾーツが2%を出資。賃貸用不動産の経営などを事業内容としている。

2018年12月4日発行