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売上高は10・3%増の2860・6億円 山九 中間期


経常益は29・8%増の195億9900万円

総合物流大手の山九㈱(本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2018年9月の中間期連結決算は、売上高が前年同期比10・3%増の2860億6000万円、経常利益が同29・8%増の195億9900万円で増収増益だった。
物流事業では、港湾事業において新規航路を含む主要船社のコンテナ取扱量が引き続き好調に推移。国際物流事業では、海外におけるプロジェクト輸送の一服感はあるものの、前期に比べ全体では取扱量を堅持した。3PL事業では、燃料費の高騰や豪雨等の災害による影響はあるものの、店舗向け配送作業が引き続き堅調に推移し、消費財や化成品の取扱量も増加した。海外では、一部構内作業の内製化等があったが、中東における新規構内操業が順調に推移した。
機工事業では、設備工事関連において国内での大型設備解体工事は一段落したが、構内を中心とする設備増強工事等は引き続き好調に推移した。保全作業では今年度が石油・石化構内設備のSDM(大型定期修理工事)がメジャー年であり、前期マイナー年との同期で比較した工事量の増加に加え、追加・解体工事等の拡大が進んだ。営業利益は同31・0%増の196億2200万円、上半期純利益は同34・7%増の132億5700万円。
セグメント別に見ると、物流事業は売上高が前年同期比7・0%増の1422億9000万円、営業利益が同20・7%増の46億5700万円。機工事業は売上高が同13・7%増の1314億5300万円、営業利益が同34・9%増の141億3300万円。その他の事業では、売上高が同13・9%増の123億1600万円、営業利益が同34・9%増の7億600万円だった。
これらの結果を受けて通期予想を上方修正。売上高は5400億円から5510億円(前回比2・0%増)、営業利益は320億円から350億円(同9・4%増)、経常利益は322億円から350億円(同8・7%増)、当期純利益は210億円から230億円(同9・5%増)と見込んでいる。

2018年11月13日発行