FEATURE

TheFace 2018

玉屋


山喜多 映一

㈱玉屋 社長

加持 豊

㈱玉屋 専務

やまきた・えいいち(左)/熊本県出身。1954年4月3日生まれの64歳。慶應義塾大学経済学部卒。1978年4月福岡銀行入行、小倉、箱崎支店長などを歴任後、執行役員久留米営業部長を経て2007年3月に玉屋入社。08年3月執行役員経営企画本部長、09年3月常務、11年4月専務、16年1月から社長。趣味はゴルフ、ベーカリー巡り
かもち・ゆたか(右)/田川市出身、1957年7月5日生まれの61歳、久留米大学商学部卒。東芝半導体事業の経理・財務担当を経て90年8月に玉屋入社。2009年3月執行役員経理部長、16年1月常務、18年1月から専務。委嘱業務は経営企画本部長。趣味は読書、スポーツ観戦
(写真)「クリーンで強いアワーカンパニー」を目指し二人三脚の挑戦が続く

本店改装含め店舗の活性化策が奏功

少子化や娯楽の多様化に伴う遊技人口の減少、また2018年2月の遊技機規則改正をはじめとする度重なる規制で市場縮小が避けられないパチンコ業界。九州地区でもホール各社の売上高が軒並み大幅な前年割れとなる中、創業65周年を迎えた玉屋は、これまでの歴史で培った経営ノウハウと的確な市場分析による営業戦略が奏功し、売り上げ水準を維持している。
その具体策として取り組むのが各店舗の積極的な活性化と強化だ。すでに今年も10月までに5店舗で遊技機の増設や設置比率を変更するリニューアルを実施。特に玉屋本店では、9月に2005年の開業以来初となる12日間の店休日を設けた大幅改装に着手し、需要の高いスロット機の台数を地域最大規模にまで増やした。「遊技機の台数を増やすことは、百貨店に例えると売り場面積を拡大するのと同じ。競争力を高めるためにも、可能な限り遊技スペースの確保に努めたい」と山喜多社長は語気を強める。また同店舗は現在工事が進む春吉橋の架け替えや、周辺環境の開発などに伴う景観の変更を見据え、正面と中洲側のエントランスの外観デザインも変更。生まれ変わる同橋周辺の賑わいを創出する新たなシンボルとしての役割にも期待が高まる。

DATA
所在地/〒810-0003 福岡市中央区春吉3-12-1
TEL/092-718-3330
創業/1953年8月
設立/1991年2月
資本金/3,000万円
事業内容/パチンコ店の経営
従業員/約500人
売上高/445億円(2017年12月期)
店舗数/17店舗(福岡地区)本店、宗像店、室見店、新宮店、空港店、太宰府店、屋形原店、野方店、中尾店、大橋店、筑紫野店(飯塚地区)飯塚本町店、上三緒店、稲築店(佐賀地区)みやき店、唐津店、伊万里店

https://www.tamaya.gr.jp

(ふくおか経済2018年11月号FACE)