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イフジ産業
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藤井 宗徳
イフジ産業㈱ 社長
ふじい・むねのり／1975年6月2日生まれの43歳。福岡市東区出身。99年同社に入社、2007年6月取締役に昇格し、08年3月常務。09年11月専務昇格と同時に子会社の日本化工食品㈱社長に就任。14年6月から現職。趣味は旅行
4期連続増益、関東工場が最高峰の食品安全認証取得
東証一部に昨春上場。前期決算は４期連続の増益で、純利益は２期連続過去最高益を更新した。液卵の販売数量は５期連続の過去最高で、初めて５万ｔを超え５.２万ｔに達した。堅調な製菓・製パン向けに加え、冷凍食品やマヨネーズ、惣菜など新市場での販売が伸長。「仕入れ・製造・販売のサイクルが潤滑に回り、社長就任前に当社の規模の限界と思っていた販売数量４万ｔ・売上高百億円を超え、可能性が広がってきた」と藤井社長は話す。
関東工場は設備増強と増床を終え、前期からフル稼働に入った。省力化を図って従来の２・５倍の処理能力を持つ自動充てん機を導入。ミニパック専用ラインは能力を倍増し、新市場への供給を支える。６月には世界最高峰の食品安全マネジメントの認証規格・ＦＳＳＣ２２０００を取得し、名実ともに主力工場として存在感を増した。
一方では人材確保のために働きやすい職場づくりに力を注ぐ。例えば、部下が気軽に上司に相談してコミュニケーションを促進するため、飲食代の一部を会社が負担するオフコミュ支援金制度を創設。パート従業員には以前から永年勤続表彰や企業内託児所の利用を正社員と区別なく共通化。こうした取り組みが評価され、５月に三井住友銀行から「働き方改革融資」を受けた。
DATA
所在地／〒811-2318 粕屋郡粕屋町戸原東2-1-29
TEL／092-938-4561
設立／1972(昭和47)年10月
資本金／4億5,585万円
事業内容／液卵・冷凍卵の製造・販売、粉体調味料の製造・販売、太陽光発電事業
従業員／100人（2018年3月末単体）
売上高／143億9,620万円(18年3月期連結)
拠点／関東工場（茨城県水戸市）、名古屋工場（愛知県安城市）、関西工場（京都府井手町）、福岡工場（本社）
関連会社／日本化工食品㈱、一房総味㈱
（ふくおか経済2018年11月号FACE）