FEATURE

ふくおか経済EX 2011

税理士法人プロネット


プロの時代から、より“本物”の時代へ、高い専門性で対応

(写真)税理士法人プロネットで各分野の案件に使われるツールの数々

「お客様がはっきりと、専門性と対応力があるところを分類してきている」と語るのは税理士法人プロネットの井上昭二代表。
今や税理士に顧客が求める分野は実に多岐にわたる。税務調査が基本ではあるが、プロネットに集まる依頼は、顧客の状況により大きく4つに分けられるという。
ひとつは業績好調の顧客からの内部留保対策や経営承継対策、関連事業の多角化など。2つ目は業績低迷の顧客からの業績改善計画の策定やスリム化後の人事制度策定、予算統制など。これらは銀行折衝も含み実際のコンサル業務も求められる。次いで拡大志向の高い顧客から独立開業コンサルやM&Aを含む事業拡大戦略、中期経営計画の策定支援などだ。特に医業分野が目立つという。最後にリストラ志向の顧客からの事業統廃合、アウトソーシング支援などがある。
井上代表は「以前の専門家(プロ)の時代から、より“本物”の時代になってきた」と指摘。前述のような専門性に対応できるかどうかで、税理士の間で“スーパー二極分化”が進んでいるという。そして「顧客側の認識として、本物の税理士を探し求める努力と、実績をもとにしてその実力を見抜く目を持つことが、結果的に企業の成長発展を強力にバックアップできるブレーンを手にすることにつながる」と語る。

内部で「事業部制」実施、外部協力専門家は80人

その中でプロネットでは早くから専門性の向上に取り組んできた。同法人内部では上場企業、一般企業、相続、事業承継、医業、アウトソーシング、法人ソリューションといった各分野で専門の税理士らを筆頭に事業部制をしいている。また、「ワンストップソリューション」として、弁護士や司法書士など外部専門家との連携も既に18年前から開始。当初6人だったネットワークは今では80人を超え、「オーダーメードの対応力」を実践。これら内外での専門性向上が「地域密着かつ顧客対応力地域一番」(井上代表)につながっている。
「我々のスタンスはずっと変わらない。問題解決型の専門家集団だ」。今年で創業26年目。今後、30年に向かって経営体制刷新も計画。さらに専門性を高めて、顧客から選ばれる“顧客大満足”を届けていく。

井上 昭二 代表社員
いのうえ・しょうじ/長崎県出身。1955年6月6日生まれの55歳。北九州市立大学商学部卒。税理士。著書に「増販増客実例集」(㈱企画塾)。趣味は温泉とお酒

 

企業DATA
所在地 〒812‐0007 福岡市博多区東比恵2-7-14
TEL 092-474-7797
FAX 092-482-4509
創業 1986年1月(2003年11月法人化)
事業内容 税理士業務
代表社員 井上昭二 奥村勲
従業員 40人(うち税理士7人)
関連会社 ㈱プロネット、㈱プロネットリアルエステート、㈱プロネットインシュア ほか
URL http://www.pronetjp.com/zeipro/

採用情報
詳しくは上記HPアドレスまで

(ふくおか経済EX2011年)