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電力部門と太陽光関連設備製品が好調で増収増益 正興電機製作所


通期は経常利益10億円見込む

電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)の18年6月の中間決算は、売上高が前年同期比8・8%増の102億円、経常利益は同11・5%増の4億7500万円で増収増益となった。
セグメント別に見ると、電力部門は電力システム改革に対応した情報制御システム及び配電設備関連製品が増加したことや、原価低減の取り組みにより売上高は前年同期年比16・4%増の24億1600万円、セグメント利益は約5倍の2億6200万円。環境エネルギー部門は道路設備向け受配電システム及び水処理設備向け監視制御システムなどの大口案件が堅調だったが、付加価値の高い水処理場向け監視制御システムなどの売り上げが第3四半期以降に集中していることで売上高は同10・1%減の50億3100万円、セグメント利益は同89・2%減の3100万円。
情報部門はヘルスケア分野において介護認定制度改正に伴うシステム更新需要が増加したことや、開発案件が堅調に推移したことで売上高は同6・9%増の4億8600万円、セグメント利益は約2倍の4700万円。サービス部門は太陽光関連を中心とした再生可能エネルギー設備向け関連商品が順調で、売上高は同89・3%増の12億1600万円だった一方、高付加価値案件が少なかったことでセグメント利益は同6・5%減の2400万円。その他の部門では船舶向けインバータ製品の堅調な推移に加え、発変電所向け工事の増加で、売上高は同73・6%増の10億4800万円、セグメント利益は8300万円となった。
通期は売上高が前年同期比7・5%増の215億円、経常利益は同13・9%増の10億円の増収増益を見込んでいる。

2018年8月28日発行