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能楽講演にタブレット端末を導入 今村嘉太郎の会


九州初の試み

観世流能楽団体今村嘉太郎の会(福岡市早良区小田部1丁目、今村嘉太郎代表)は9月22日、福岡市中央区大濠公園の大濠公園能楽堂での能楽講演「井筒」でガイド機能のタブレット端末を導入する。導入費用は約10万円。
初心者でも能楽を知ってもらい、認知度向上を図るもの。座席の名称は「NOH―Tab席」。初心者や高齢者、視覚障がい者などの観覧者にもわかりやすいように大きな文字やイラストを交えた解説をタブレットに表示する。座席数は50席で料金は6000円。今村さんは「今回講演する『井筒』は伊勢物語をテーマとした能の代表的な題材。イメージとしてはイヤホンガイドのようなもので、能のストーリーを現代語訳で解説する。今後は反応を見ながら増やしていく」と話している。
今村さんは観世流の能楽師。福岡市出身。1980年生まれ。東京芸術大学卒。公益社団法人能楽協会会員。

2018年7月24日発行