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九大サイバーセキュリティセンターと共同研究 スカイディスク


来年3月31日まで

AIやIoTサービスを展開する㈱スカイディスク(福岡市中央区舞鶴2丁目、橋本司社長)は6月1日、九州大学サイバーセキュリティセンター(岡村耕二センター長)とスマートファクトリー化におけるIoT・AIのセキュリティ対策に関する共同研究を開始した。
スマートファクトリーとは工場内の機械をインターネット環境とつなげて詳細な稼働状況などのデータを蓄積し、効率的な稼働により最大利益を生み出す工場のこと。同社は業務効率化などを目的に工場にAIやIoTを導入させるサービスを展開しており、サービス提供に際してサイバー攻撃を受けたIoT機器が不正アクセスやデータ盗難のきっかけにならないよう安全対策が課題となっている。
共同研究期間は来年3月31日までで、サイバー攻撃や工場内の装置からデータを抜かれるなどしても安全に運用できるよう、セキュリティ対策を研究する。研究では、ブロックチェーン技術を活用するほか、構成を製造後に設定・変更できる集積回路「FPGA」を実際に使用するAI機器に搭載して、安全なAI・IoTプラットフォーム構築を目指す。ブロックチェーン技術により改ざん耐性の向上、FPGAを用いることで不正の手法の変化への対応を可能にする。九州大学サイバーセキュリティセンターはサイバーセキュリティ分野の教育や研究、人材育成のために九州大学内に設置されている組織。共同研究するのはサイバーセキュリティ分野の研究・教育を推進する金子晃介准教授の研究室で、同社はIoTクラウド環境やAI学習モデルを提供する。
同社は2013年10月設立。資本金8億6700万円。従業員数32人。

2018年7月18日発行