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TheFace2012

福岡空港ビルディング㈱


麻生 渡

福岡空港ビルディング㈱ 社長

福岡空港の航空写真をバックに麻生社長
あそう・わたる/北九州市戸畑区出身。1939年5月15日生まれの73歳。戸畑高―京都大学法学部卒。63年通産省(現経済産業省)に入省し、近畿通商産業局長、特許局長官などを歴任。95年の福岡県知事選で初当選し、2011年4月まで4期16年務めた。また、05年から3期6年全国知事会長を務めている。知事退任後の11年6月からJR九州特別参与などを務め、12年6月福岡空港ビルディング㈱社長に就任

能力アップに向け空港再整備に着手

「お客様に必要なサービスを的確に提供し、空港をしっかり運営すること」と前置きしながらも、福岡空港の容量限界問題に触れ、その打開に意欲を示す麻生社長。「まずは誘導路の複線化とそれに伴う東側再整備に取り組み、さらに混雑の激しい国際線ターミナルビルの拡張に取り組んでいきたい」と力強く語る。誘導路の複線化では国内線ターミナルビルをセットバックし、新たにビルを建設。本年度からその基本設計に着手した。同時に2500mの滑走路増設のため、国は環境アセスメント調査を開始。再整備に向けて具体的な一歩を記した。
格安航空のLCC参入が相次ぎ、高い搭乗率で順調な滑り出しを見せる。今後も参入が期待される反面、容量限界が現実味を増す。「環境評価まで3年かかる予定だが、直ちに工事に入れるように資金面を含め準備を進めたい」。地方空港の民営化の話題にも触れながら早期打開に向け決意を語る。
3年目を迎えた「福岡空港 ビアテラス」は、会場の送迎デッキをリニューアルして期間も拡大。今年は2万2千人が来場し、昨年実績を大幅に超えた。「東側展開についても乗降客だけでなく、多くの人が楽しめる空港づくりを進めたい」と思いを描く。

DATA
所在地/〒812-0003 福岡市博多区下臼井778-1
TEL 092-623-0515㈹
創業・設立/1967(昭和42)年4月
資本金/41億0,074万円
事業内容/貸室および施設・設備の貸与業、免税店・売店の経営、広告宣伝業
従業員/129人
売上高/149億円(2012年3月期)
www.fuk-ab.co.jp

(ふくおか経済 2012年11月号FACE)