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日本政策金融公庫福岡創業支援センター
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トータルサポートにより幅広く創業を支援
12年10月に開催した「女性起業家支援セミナー」
創業支援の情報発信局
政策金融機関である日本政策金融公庫(以下「日本公庫」)国民生活事業が2005年に設置した「福岡創業支援センター(以下「福岡センター」)では、創業支援のキーステーションとして各種融資制度の案内やセミナーの開催、創業相談の対応、他の創業支援機関との連携体制の構築、地元マスコミを通じた広報活動などに取り組んでおり、創業支援においてその力を発揮している。
また日本公庫国民生活事業各支店では、創業予定の方や海外展開を検討する小規模企業の方へのきめ細かな対応を目指し、12年4月に「創業サポートデスク」および「海外展開サポートデスク」を設置。専任の担当者が創業および海外展開に役立つ各種情報の提供、計画にあった融資制度の提案を行うほか、事業計画のブラッシュアップを行うなど、相談態勢の強化を図り、九州の創業、海外展開をバックアップしている。
女性の社会進出やソーシャルビジネスを支援
地域経済の活性化を図るために、福岡センターでは、女性起業家支援に積極的に取り組んでいる。
12年10月、(公財)福岡県女性財団、福岡県中小企業家同友会と共催で、女性の創業予定者および創業後間もない女性経営者を対象に「女性起業家支援セミナー」を開催(総勢約100人もの女性が参加)し、経営者として夢を実現する手助けを行っている。
また13年2月には、「コミュニティビジネス・ソーシャルビジネス(以下「SB・CB」)入門セミナー」を福岡市と共催。環境問題をはじめ子育て支援、医療、福祉問題などの身近な地域課題を解決し、雇用の創出を目指すSB・CB支援にも取り組んでいる。
資本性ローンの導入でベンチャー支援を強化
日本公庫国民生活事業では13年3月に「資本性ローン」を導入(挑戦支援融資制度を拡充)した。当ローンは、金融検査上、借入金を自己資本とみなすことができるため、借入後も他の金融機関からの支援が期待できる。また、期限一括償還で金利も事業の業績に応じて(①8.55%、②4.75%、③0.90%の3区分)設定するため、スタートアップ期のベンチャー企業の資金繰りの安定が図れる。福岡センターではインキュベーション施設、大学、ベンチャーキャピタルなどのベンチャー支援機関との連携を強化し、システムLSIやバイオテクノロジーといった次世代を担う先端分野を研究する企業に対して研究開発資金を積極的に融資するなど、資金面でのベンチャー支援強化を目指している。
〈企業DATA〉
所在地 〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3-26-29 九勧博多ビル7F
TEL 092-473-8747 092-473-8764
URL http://www.jfc.go.jp/
事業内容 創業支援、革新的創業企業支援、地域活性化支援、情報提供など
各種創業支援サービス
(ふくおか経済EX2013年)