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正晃㈱
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単体500億円、グループ600億円目指す
「医療・科学の総合商社」
「医療・科学の総合商社」として地域医療、学術研究の発展に大きく貢献する日本最大の総合試薬ディーラー・正晃㈱。九州・山口の全県と首都圏、関西に営業ネットワークを配し、中期5カ年計画である単体500億円、グループ600億円達成に向けて着実に前進する。
正晃本社(福岡市東区松島3丁目)
中期5カ年計画の3年目に
単体売上高が500億円、グループで600億円を目指す中期5カ年計画が3年目を迎えた。2013年3月期予想では単体売上高が470億円超となる見込みで、さらに予防医学に対する認識の高まりや山中伸弥京都大学教授のノーベル生理学・医学賞受賞による学術研究への期待高揚などフォローの風も感じられ、目標達成に向けての視界も良好だ。
そして、目標達成に向けてエリア戦略の充実が大きなポイントとなる。進出から10年を経た首都圏エリアでは東京支店を拠点に着実にシェアを拡大している。2009年には東京都の理化学機器販売・㈱バイオテック・ラボとその子会社の㈱スクラムをM&A。新たな市場創出や新規顧客の開拓など東京支店との協力体制の確立で一層の相乗効果が期待できる。昨年5月にはバイオテック・ラボが横浜市に営業所を開設、首都圏でのグループ展開がますます加速する。加えて、関西エリアでもバイオテック・ラボが拠点を置いて活動中ということもあり、グループとして今後のビジネスの可能性を模索している。
毎年恒例の社員総決起大会
目標達成に向けて企業基盤を強化
1950(昭和25)年9月、特需景気にわく博多の地・福岡市箱崎昭和新町において小さな薬品問屋「正晃化学薬品商会」として創業した正晃㈱。今日では、主力の基礎研究用試薬、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器に加え、医療および研究分野向けに専門特化したソフトウェア分野では独自の製品開発を進め、日本最大の総合試薬ディーラーとして国内のみならず海外でも高い評価と注目を集めている。
正晃の成長のカギを握るのが人材だ。創業時から脈々と受け継がれる「誠・正・精」の基本精神のもと、顧客とのコミュニケーションと信頼を大切にする〝ヒューマンカンパニー〟ゆえに「人材の確保と育成」には特に力を注ぐ。医療用試薬、研究用試薬、工業用薬品など同社の取扱品目は多岐にわたり、加えて医療用機器は日々刻々と進化を続ける。そして、この変化に対応し、専門的な知識を備えた人材が正晃を支える。
また、事業が着実に拡大する一方で労務管理面の強化も急ピッチで進む。本社内では昨春、総務・管理部門を拡充し、コンプライアンスの徹底を図るとともに「安全衛生委員会」を新設。産業医のアドバイスを受けながら全社員の健康管理や精神面でのサポートにも積極的に取り組むなど、大きな目標に向けて企業基盤の強化にも余念がない。
正晃新宿ビル(東京都新宿区)
印 正哉 社長 いん・まさや/福岡市出身、1954(昭和29)年2月23日生まれの59歳。福岡大学商学部卒。趣味は車、カメラ、旅行 |
〈企業DATA〉
所在地 〒813-0062 福岡市東区松島3-34-33
TEL 092-621-8199㈹
FAX 092-611-4415
URL http://www.seikonet.co.jp
創業 1950年9月
設立 1955年3月
資本金 5,000万円
事業内容 基礎研究試薬、体外診断用医薬品、化学工業薬品、理化学機器、医療用機器等の販売、コンピュータおよび関連ソフトウェアの開発・販売
年商 470億円(2013年3月期予想)
従業員 約450人
〈採用情報〉
当社ホームページをご覧ください。
(ふくおか経済EX2013年)