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㈱へいせい
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5年後の新本社構想が始動、福岡西部地区で地域密着戦略
「へいせい木の家」などを手がける地場ゼネコンの㈱へいせい。福岡都市圏西部地区にドミナント戦略で住宅ブランドを浸透させる一方で、5年後の創業70周年に向け、本社建て替え構想を進めている。
へいせいブランド浸透でシェア獲得目指す
かつて公共工事がほとんどを占めていた同社では、建築や住宅など民間工事へのシフトに成功。現在では、西区の長垂山以西を活動エリアに設定し、地域密着型の建設会社を目指している。
現在、九州大学伊都キャンパスを中心とした同地区の新築着工は活況を呈しているが、「拡大路線は取らず、身の丈に合った計画が理想。地域にへいせいブランドを根付かせ、地区のシェア15〜20%を獲得したい」と同社を率いる西原幸作社長は目標を語る。
へいせいブランドを浸透させるため、同社が真っ先に取り組んだのが社名変更。2010年1月、かつての平成建設㈱から現在の社名に替えた理由を「従来の“固い”建設会社ではなく、平仮名にすることで地域住民により慣れ親しんでもらいたかった」と話す西原社長。現在では少しずつ、その名も浸透してきている。
同社が目指す“へいせい”ブランドとはなにか。西原社長はその意味を「まずは大手ハウスメーカーに見劣りしない設計で、価格が安いこと。そして、『へいせいに頼んだら大丈夫』と住民の方々からの信頼を得られれば、ブランドとなっていく」と位置づける。そのために必要なのが、社員の人間力で、「良い人材が地域と会社を結びつけていく」と付け加える。
ミーティングで意見を交わすスタッフ | 「へいせい木の家」などを手がける設計スタッフ |
平均年齢が若いため、毎朝の朝礼風景は活気がある
創業70周年をめどに新本社建設
一方で、社内体制の刷新にも取り組む同社。平均年齢は建設会社でも珍しく30代と、非常に若い社員で構成されている。そこで、西原社長が社員に出した大きな課題が「本社移転プロジェクト」だ。
5年後の創業70周年を見据え、同社では社内で移転のプロジェクトチームを発足。西原社長は「若い人材を育てていくのは重要な経営課題。今後の会社をどう変えていきたいのか、地域の方々とどのような関係を築いていきたいのかを自分たちで考えることで、社員さん一人一人がたくましくなる」と笑顔で話す。
新本社の場所は福岡都市圏西部地区内で、現在は事業部ごとに分かれているフロアをワンフロアオフィスに集約する予定。情報や人材、経営資源を一カ所に集約する狙いだ。また、ショールームの開設も検討しており、商談時間の短縮やサービス向上を見込んでいる。
そして、職人たちを取り巻く環境や待遇を改善したいと考えており、「将来的には塗装や鉄筋などの職人を集め、職人であることに誇りを持ってもらえるような集団を新本社でつくりたい」と語る西原社長。
「競争から共生」を掲げ、地域密着の建設会社としての道をひた走る。
糸島市の本社屋。現在、移転プロジェクトを進めている
西原 幸作 社長 糸島市出身。1948年9月21日生まれの64歳。趣味はゴルフ |
〈企業DATA〉
所在地 〒819-1117 糸島市前原西5-1-31
TEL 092-324-1111
FAX 092-324-2222
URL http://www.heisei-g.co.jp
創業 1947年8月
設立 1970年1月
資本金 1億円
事業内容 一般建築、賃貸・分譲マンション、建売分譲住宅、リフォーム工事などの設計・施工業務、土木・上下水道施設・舗装の工事
年商 43億円
従業員 75人
関連会社 ㈱環境技研、ワン・ツウ・スポーツクラブ、社会福祉法人今山会、㈱水栄設備、㈱新希望、㈱新商、㈲ハートフーズ
〈採用情報〉
募集職種 営業職、施工管理、事務職
採用予定 2人(4月入社)
問合せ先 TEL.092-324-1111
担当 総務部
(ふくおか経済EX2013年)