タカラ薬局

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岡村 由紀子

タカラ薬局常務

おかむら・ゆきこ／常務取締役薬事本部長。同社の薬局事業運営を任されている。福岡市出身。1969年7月11日生まれの44歳。第一薬科大学卒。趣味は、わんこのトリミング、ドライブ

薬業界再編に向けた更なるステージへ

地域医療を支える「タウンホスピタル構想」のドミナント出店で薬局を集中展開する㈱タカラ薬局が本格的に在宅医療へ取り組む。一つ目は「在宅支援薬局」を今年１２月と来春に福岡市内で開局予定。在宅専門薬剤師チームを組織し、既存店舗とは別に「在宅支援薬局」の展開を目指す。二つ目は、以前より実施が議論されているリフィル処方せん（複数回使用できる処方せん）への準備だ。２回目以降を使用する際、アクセスの良い薬局で薬を受け取る事が出来るのは患者にとって利便性が大きい。そこで同社は店舗数の拡充と２４時間対応のコンビニ化も構想する。その際、薬剤師の役割は益々重要となるため、地域に根ざした患者とのつながりや、専門性の向上に努めるほか、エリア毎の母店設置と社内物流配送体制を整える考えだ。今後はＭ＆Ａやスクラップ＆ビルドを検討していく。この１１月からは自社開発の新サービス「スマホｄｅ処方せん」の試験運用も開始した。無料アプリによりスマホから薬局へ処方せん情報を送るシステム。元々は待ち時間軽減が目的だったが、ファクシミリ利用者が少なくなっている昨今では、在宅（患家）での活用も期待されている。これからのニーズに合わせた“変革”がいち早く同社で始まった。

ＤＡＴＡ
所在地／〒812-0011 福岡市博多区博多駅前3‐25‐21 博多駅前ビジネスセンター3F
TEL／092-436-2900
創立／1980年5月
資本金／7,200万円（グループ合計）
事業内容／薬局、薬店の経営
従業員／274人
売上高／78億円（グループ業績）
関連会社／㈱タカラメディカル、㈱幸陽堂薬品
www.takarapharmacy.co.jp

（ふくおか経済 2013年11月号FACE）