FEATURE

TheFace2013

㈱ニチリウ永瀬


武谷 俊一

ニチリウ永瀬社長

たけや・しゅんいち/鞍手郡鞍手町出身、1949年1月2日生まれの64歳、76年4月日東花材(当時)入社、95年9月同社取締役。96年7月の㈱ニチリウ発足に伴い、㈱ニチリウ常務に就任。02年9月㈱ニチリウ専務、04年9月同社取締役副社長を経て、06年7月㈱ニチリウ永瀬代表取締役副社長、08年3月に社長就任。趣味は音楽鑑賞と読書

「総合力」生かし、事業領域超えた新規事業を創出

園芸資材、農業用肥料、飼肥料原料などの専門商社・㈱ニチリウ永瀬は、今期から「総合力」をテーマに自社初の中期計画を開始。武谷俊一社長は「M&Aで拡大した歴史を持つ当社の多種多様な経営資源を有効活用するため、事業の再編成をし、事業領域を超えた新規事業を創出する」と改革に意欲をみせる。
その一環として昨年から取り組む中国関連事業では、いちごの実験栽培が成功。今年は作付面積を増やして本格的な流通も検証する実証栽培に入った。8月には青島に初の海外拠点となる現地法人を設立し、農業栽培技術指導を基盤に、中国農家に日本企業発の安全・安心な農業を提案する構えだ。さらに、同月には通販事業を開始し、自社サイト「育てる人の百貨店」も開設。商品調達に優れた卸売業の特性を生かし、ガーデニング用品や農家向け肥料、水産・畜産飼料など現在でも約8900品を取り扱い、3年後までに品目も増やし年商30億円を目指す。
既存事業もさらなる販路拡大を狙い、9月に名古屋営業所を開設した同社。「未来永劫企業になるべく、今が将来を見据えて挑戦する絶好機」と武谷社長。全社のパワーを結集し、社員一丸でニチリウ永瀬の未来を切り拓く。

DATA
所在地/〒812-0013 福岡市博多区博多駅東1-14-3
TEL/092-433-4456
創業/1921年8月
設立/1952年8月
資本金/4億7,016万円
事業内容/園芸資材・農業用肥料・飼肥料原料ほかの卸売
単体従業員/180人
グループ従業員/273人(その他契約社員・パート140人)
単体売上高/320億2,000万円(12年12月期)
グループ売上高/364億円
www.nichiryunagase.com/

(ふくおか経済 2013年11月号FACE)