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TheFace2013

ジャパンシーフーズ


井上 幸一

㈱ジャパンシーフーズ 社長

いのうえ・こういち/福岡市出身、1948年8月19日生まれの65歳。福岡大学法学部を卒業後、父親が経営する鮮魚小売業㈱天龍に入社。77年に同社百貨店内店舗店長を務め、女性の社会進出に伴う鮮魚加工食品の必要性を確信し87年に同社を創業。趣味は読書とゴルフ

“あじのオイル漬け”が全水連・水産会会長賞

創業27周年を迎えた鮮魚加工食品メーカーの㈱ジャパンシーフーズ。新商品“あじのオイル漬けマリネ風”が、第24回全国水産加工品総合品質審査会で、大日本水産会会長賞を受賞した。全水連主宰の名誉あるこの賞を受賞したのは3回目。2010年に「ごまあじ茶漬」が、11年に「鯛茶漬」が全水連会長賞を2年連続で受賞していた。
「さらに魅力ある食品を」と同社は昨年、新商品開発チーム“ブルーオーシャンプロジェクト”を新設。同チームが “あじのオイル漬け”を開発していた。「パスタやサラダなど、あらゆる料理にアレンジでき、女性に人気の食品。開発チームが評価され、組織として確立できた」と喜びを語る。
生産力と商品力の向上を目指し、今年7月には、長崎県対馬市に第2工場を操業。井上社長自ら常駐し、対馬産の新鮮な魚を全国に流通させようと、地元産業の活性化のため奔走している。同工場は、凍結時の水分氷結による細胞破壊を抑える効果がある大型CAS凍結庫を2機保有しており、その高い技術と対馬ブランドを生かした魅力ある水産加工品を開発。“対馬西あなご”の刺身は、その第1号商品で、すでに全国の量販店で発売。「フグやヒラメの縁側に引け劣らない濃厚な後味が特徴」ととびきりの笑顔を見せた。

 

DATA
所在地/〒811-1302 福岡市南区井尻5-20-29
TEL/092-593-7662
創業/1987年9月
設立/1987年7月
資本金/5,000万円
事業内容/生食用アジ・サバ・シメサバ加工卸
売上高/31億円(2012年8月期)
従業員/160人
拠点/工場(福岡市東区箱崎ふ頭5-9-29)食品研究室(同区社領1-11-9)関東、名古屋、大阪営業所

http://www.jp-seafoods.jp

(ふくおか経済2013年11月号FACE)