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TheFace2013

ヤマエ久野


田村 哲丸

ヤマエ久野社長


たむら・てつまる/山口県宇部市出身。1950年2月12日生まれの63歳。専修大学法学部卒。72年4月ヤマエ久野㈱入社。飼料部や鮮冷部を歩み、2000年取締役鮮冷部長に。05年常務鮮冷部長、06年同食品・鮮冷・酒類・リテールサポート推進室担当、08年代表取締役専務営業統轄を経て、10年6月社長に就任。趣味は読書とゴルフ(HC12.4)

問屋機能強化とM&A推進で“グッドカンパニー”目指す

中期経営計画『NEXT‐K』2年目の2013年3月期連結決算で売上高が初めて3000億円を突破した“食”と“住”を軸とした九州最大手の独立系総合卸、ヤマエ久野㈱。田村哲丸社長は、「主力の食品関連事業でのM&Aが最大の要因だが、飼料畜産関連や住宅関連での拡大をはじめ、各事業での営業部隊の頑張りが大きい」と業績好調の要因を明かす。
中計『NEXT‐K』では九州でのさらなる深耕と同時に、関東・関西圏への進出・拡大を掲げており、11年9月に大阪のカネトミ商事㈱、昨年11月に東京のマルゼン商事㈱と食品卸2社を子会社化。「M&Aはグループでどう相乗効果を発揮するかが大命題」と語るように、これまで取り引きがなかった子会社の得意先に対して、ヤマエ久野の強みである焼酎など酒類の提案営業を強化し、効果を上げている。
一方、地盤の九州でも、小売業29社が加盟するボランタリー組織を11年に法人化した子会社、㈱サンエー21を通じて、PB商品開発をはじめ、売り場提案や物流改善など得意先の業績拡大に寄与する提案活動を強化。「今後も問屋機能強化とM&A推進を両輪に、より “グッドカンパニー”を目指す」と現中計の目標達成はもちろん、次期中計でのさらなる成長を見据える。

DATA
所在地/〒812-8548 福岡市博多区博多駅東2-13-34 エコービル10・11F
TEL/092-474-0711
設立/1950(昭和25)年4月
資本金/ 10億2,596万円
事業内容/総合卸売業
売上高/3,135億7,600万円(2013年3月期連結)
従業員/1,987人(13年3月末現在、連結)
拠点数/28カ所
関連会社/高千穂酒造㈱、鹿児島リカーフーズ㈱、㈱トウヤマ、㈱デリカフレンズ、高千穂倉庫運輸㈱、ヤマエ石油㈱など連結子会社17社、関連会社1社
www.yamaehisano.co.jp

(ふくおか経済 2013年11月号FACE)