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㈱グリーンクロス
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新体制4年目、人材育成を強化し総合安全産業の立脚へ向かう
(写真上)2月に稼働した、物流基地「グリーンクロス関東ロジスティクス」
(左下)藩祖官兵衛のロゴとキャラクターを用いた工事看板
(右下)くまモンの防災リュック
創業45年、安全用品の販売・レンタルを手掛け、西日本トップクラスのシェアを誇る㈱グリーンクロス。この2月からは埼玉県久喜市に建設していた物流基地が稼働し、本格的な全国展開へ勢いを増している。
今期業績は過去最高を更新へ
1969年1月に「交通標識製作所」として創業、今年で45周年を迎えた同社。安全機材用品の販売・レンタル、各種サインメディアの制作販売を通じて、環境に優しく安全に特化した「総合安全産業」の立脚に向け着実に成長を続けている。就任3年目を迎え、久保孝二社長は「ブロック編成など社内組織の構築が進み、社員一人ひとりが会社を成長させていくという意識が徐々に浸透してきた」と自信を見せる。
各部門の専門性を高め、環境対応型の安全機材用品やNETIS(新技術情報提供システム)商品、自社オリジナル商品などの開発を強化。提案型営業の推進による販路の拡大が奏功し、安全機材販売、レンタル、サインの3事業が相対的に伸長している。2014年4月期は売上高、経常益ともに過去最高を更新し、5期連続の増収増益となる見込みだ。
東日本地域開拓への物流基地が完成
近年では、関東・東北エリアの拠点整備に力を注ぐ。11年9月の東京支社を皮切りに、宮城、埼玉、岩手、福島に営業所を開設。この2月には、埼玉県久喜市に建設していた物流基地「グリーンクロス関東ロジスティクス」が完成し、稼働を始めた。同様の施設は11年3月(佐賀県鳥栖市)以来2カ所目で、東日本エリアにおける本格的な積極展開の柱とする考え。「今後は関東地区を中心に近郊地域の拠点構築を進め、15年4月期中に4〜5カ所の営業所開設を計画している」と展望を語る。並行して既存拠点の拡充も図り、営業ネットワークの確立を加速する。
昨年5月に初開催した「全社経営目標(戦略)体系推進決議大会」。全国の拠点から400人強が集まり、年間貢献賞や今後の事業計画などを発表した |
「主体性」を持った人材の育成に注力
安定した事業基盤を築いている同社では、次の展開を見据え人材育成を増強している。新入社員研修をはじめ内観研修、通信教育制度、外部機関と連携した人材育成プログラムなどさまざまな支援制度を設置。さらに、従業員の自己評価に加え、業務遂行力と組織開発への貢献を多段階評価する「総合評価」を採用し、透明かつ公正な人事処遇制度で適正化を図っている。「目的意識を明確にすることが重要。自ら考え、取り組む“主体性”を持った人材を育成していく」と久保社長。「くまモンの防災リュック」や福岡産業デザイン賞を受賞した人型単管バリケード「セフティファースト」など社員の発案から生まれた独自商品も増えており、“変革”という確かな芽が出始めている。昨年5月には全社経営目標(戦略)体系推進決議大会を初開催。全国の拠点から全社員が集結し、決意を新たにした。
また、新戦力の確保にも余念がない。中途と並行して、将来性豊かな新卒の採用も進めていく。「企業の発展に若い力は必要不可欠。自分が目指す将来像を持った誠実な人材を求めている」と語る。建設業界以外への市場領域拡大も視野に、その勢いはとどまるところを知らない。
公共・民間工事の拡大基調を背景に、安全や環境に対するニーズが高まる中、地域密着を掲げリーディングカンパニーとして業界を牽引する㈱グリーンクロス。同社の飽くなき挑戦はまだ始まったばかりだ。
久保 孝二 社長 くぼ・こうじ/長崎市出身、1971年2月1日生まれの43歳、大阪教育大学中退。11年4月社長就任 |
企業DATA
所在地 〒810-0033 福岡市中央区小笹5-22-34
TEL 092-521-6561
FAX 092-521-6564
URL http://www.green-cross.co.jp/
創業 1969年1月
設立 1971年7月
資本金 6億9,726万円
事業内容 安全機材・保安用品の販売及びレンタル、土木・建設資材の販売及びレンタル、防火・防災及び安全に関する設備機器、事務用品機器、測量機器のレンタル、グラフィックサインの企画、製作及び販売、広告代理業
年商 96億6,600万円(2014年4月期連結見込み)
従業員 470人
拠点 42カ所
関連会社 東亜安全施設㈱、杭州緑十字貿易有限公司
採用情報
募集職種 営業 一般事務 サインクリエイター
応募資格 新卒〜30才位まで
採用予定 10〜20人
問合せ先 TEL.092-521-6561
担当 総務課 竹岡
(ふくおか経済EX2014年)