FEATURE

TheFace2014

博多阪急(阪急阪神百貨店)


柳澤 興平

博多阪急 店長
(㈱阪急阪神百貨店 取締役専務執行役員)

やなぎさわ・こうへい/1949年12月27日生まれの64歳。関西学院大学経済学部卒。73年㈱阪急百貨店(現エイチ・ツー・オー リテイリング㈱)入社。宝塚阪急店長、本店の営業企画などを経て、2000年6月取締役に就任。04年6月取締役常務執行役員、06年4月取締役専務執行役員、08年10月から㈱阪急阪神百貨店取締役専務執行役員。03年から09年まで阪急うめだ本店長(09年の半年間、阪神梅田本店長を兼務)を務める。趣味は「博多行きが決まり、59歳で始めた」というゴルフ

さらに情報性高く気軽に寄れる百貨店へ

開業3年目の前年度売上高が400億円を突破し、当初想定の1年前倒しで単年度営業黒字化も達成したJR博多シティ内の百貨店『博多阪急』。開業から指揮する柳澤興平店長は「後発の当百貨店に対して、お客さまの信用が増してきたことが大きい。今後もより福岡のマーケットにフィットしながら情報性の高い店、そしてターミナル百貨店として気軽に寄れる店を目指したい」と抱負を語る。
開業以来重ねてきた福岡の特性に合った売り場への手直しは今期も継続。特に地階食料品売り場には、5月にハッピーターンズ、7月にカルビープラスエッセンス、と話題のアンテナ店を続々とオープンした。消費増税後の反動減が懸念された上半期売上高も前年をクリアし、単月では実に12年8月から今年9月まで26カ月連続前年同月比プラスと好調を維持する。
だが、柳澤店長は「前年度は12月〜3月が非常に良かった。これから真価を問われる」と手綱を緩めない。特に重視する施策が来店のきっかけづくりと顧客基盤の拡充だ。「年間4千回開催する館内イベントはより内容を磨いていき、58万人のカード会員データの活用はもちろん、売り場ごとに一層顧客化を図りたい」と博多阪急はあくまでも店頭で勝負するつもりだ。

DATA
博多阪急
所在地/〒812-0012 福岡市博多区博多駅中央街1−1
TEL/092-461-1381
開業/2011年 3月
事業内容/百貨店業
売上高/404億6,400万円(2014年3月期単店)
従業員/3,000人(パート等含む)
㈱阪急阪神百貨店
本店/大阪市北区角田町8-7
設立/2007年10月
資本金/2億円(エイチ・ツー・オー リテイリング㈱100%出資)
店舗/阪急うめだ本店、阪神梅田本店など15店舗

http://www.hankyu-dept.co.jp/hakata/

(ふくおか経済2014年11月号FACE)